鋼鉄の咆哮:時空を越えた救世主
山陽と九州を鉄道で旅行した時に第二次世界大戦の戦跡がいたるところにあり、九州の枕崎、佐伯、小倉、山口県の下関、徳山などを見たり、通り過ぎたりして、枕崎の市街地から先の海辺の崖の上の公園でこんなIF戦記があったらいいなと思いました。そして、最近はやりのAIを使って話を書いてもらえば自分が読みたいものが読めるかも?と年末に空想しました。
AIに書いてもらいました
1945年4月7日 14時20分 坊ノ岬沖
天を衝く巨大な水柱が、戦艦『大和』を包囲していた。 すでに左舷には数本の魚雷が命中し、艦体は大きく傾斜。副砲は沈黙し、対空機銃も加熱と弾薬不足でその数を減らしている。
「副長! 注水急げ! 傾斜を戻せ!」
伊藤整一司令長官の怒声も、絶え間ない爆発音にかき消されていく。上空を覆い尽くすのは、米軍第58任務部隊が放った300機を超える艦載機の群れだ。ヘルダイバーの急降下爆撃が甲板を焼き、アベンジャーの魚雷が「不沈戦艦」の腹を執拗に引き裂く。
護衛の「矢矧」はすでに炎上し、駆逐艦たちも次々と波間に消えていく。 大和の周囲には、死と絶望の海だけが広がっていた。
「もはや、これまでか……」
有賀幸作艦長が、血に染まった双眼鏡を握りしめ、覚悟を決めたその時だった。
異変
突如、大和の右舷前方、何もない海域の空間が「歪んだ」。 鏡が割れるような音と共に、眩い光が戦場を支配する。米軍機も、大和の乗員たちも、そのあまりの異常事態に一瞬だけ手を止めた。
光のカーテンが引いた跡に現れたのは、あり得ないはずの光景だった。
「……バカな。幻を見ているのか」
伊藤長官の眼前に現れたのは、ミッドウェーで、マリアナで、あるいはレイテで失われたはずの、あの「女王」たちの姿だった。
伝説の帰還
波を蹴立てて現れたのは、1942年(昭和17年)6月のミッドウェー海戦で沈没した、正規空母「赤城」と「加賀」「 蒼龍」と「飛龍」そしてその脇を固めるのは、マリアナで沈んだはずの「大鳳」と「翔鶴」レイテで沈んだ「瑞鶴」そして蘇った戦艦「陸奥」。
最新鋭の新型の流星艦攻と烈風改戦闘機が、次々とその甲板から吸い込まれるように発艦していく。それだけではない。空母群の周囲には、秋月型駆逐艦が林立し、見たこともない密度の対空砲火が、大和を襲おうとしていた米軍機を次々と火達磨に変えていった。
大和の無線室が、激しいノイズを突き破って一つの通信を受信した。 それは暗号ではなく、あえて明文で、全周波数に叩きつけられた声だった。
『大和、および第二艦隊の諸君。苦労をかけた』
大和の艦橋に、スピーカー越しに響き渡る聞き覚えのある、しかしどこか懐かしい凛とした声。
『第一機動部隊、ただいま参陣した。……待たせたな!』
逆転の火蓋
その瞬間、空を埋め尽くした烈風改の群れが、米軍のF6Fヘルキャットを次々と食い破っていく。 大和の上空に、ふたたび「日の丸」の翼が舞い戻ったのだ。
「救援だ……救援が来たぞ!」 「赤城だ! 赤城が生きてる!」
大和はその間にもダメージコントロールを行い、残っている主砲を発射できるように傾斜を復元した。
大和の甲板で、傷ついた水兵たちが泣きながら拳を突き上げる。 喫水線が下がった巨体を引きずるようにして、大和の主砲がゆっくりと、しかし力強く持ち上がった。
「一航戦、二航戦、五航戦まで揃っているとはな……」
伊藤長官は目元を拭い、力強く命令を下した。
「本艦も反転! 我らも続くぞ。敵機動部隊に対し、全主砲、撃てッ!!」
時空を超えて集結した「不沈」の連合艦隊が、今、絶望の坊ノ岬を希望の海へと変えていく。




