表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

地獄の沙汰もキミ次第 〜職無し身寄りなし記憶も無しな青年は、美少女閻魔代理官に飼われる夢を見るか〜

作者:歌うたい


──【ざまぁ裁判】って知ってる?

 時は20XX年! 地球は核の炎に包まれた!
 なんて世紀末なことはなかったが、平々凡々にお腐りになられていた。 
 
 目に余る問題なんて粗探しせずとも見つかり放題な現代社会。
 誰もがインスタントな裁判長になって、些細な問題にさえ燃えろよ燃えろと炎上祭りな現代。
「世の中クソ。地獄過ぎてワロエナイ」とは誰が言ったか。
 しかし、残念ながら地獄は地獄でヤベーことになっていた。


 相次ぐ死者達の死してなお行われる鬱々としたヘイトスピーチにより、地獄の管理者たる『閻魔大王』が倒れてしまったのである。
 それに伴い『閻魔代理官』という、閻魔の代わりに罪人達を裁く役人達が台頭する。

 しかし、死者達の現代へのヘイトがそっくりそのまま感染ったかの様な地獄の住人は、もはや公平な裁判なんて求めていなかった。
 

 結果。


 閻魔代行官による地獄裁判は、どれだけ罪人達を華麗に裁くかという、パフォーマンスの場と化してしまっていた。

 通称【ざまぁ裁判】。

 罪を裁く天秤はいらない。
 必要なのは、どれだけそいつが悪い奴か。
 悪を裁く痛快さは、娯楽の少ない地獄ではうすしお味の麻薬だ。
 死体に鞭打つどころか、泣きっ面に蜂をしかけてトドメにコブラツイストかけるが如く所業が、今の地獄では平然と行われていた。





 だが。
 諸行無常、変わらないものはない。
 渡る世間は鬼ばかりな現世も真っ青な地獄とて、変革の波は再び訪れようとしていた。


 波のはじまりは、地獄中央政庁の外れに構えられた、小さな小さな事務所から。

 掲げられた看板は⋯⋯【三途の川先相談事務所】

 惰眠と怠惰を愛するゲームオタク室長『リコリス』

 ぐう有能だが割とお調子者な猫メイド『火鈴』

 ヒモ街道まっしぐらな記憶喪失男『|伊達 渚《イタチ ナギサ》 』
 
 そんな彼らが起こした小さな波は、やがて地獄全体を飲み込むほどの激流に変わっていくのだった。


※プロローグ編完結。一章連載準備中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ