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優しい悪魔
ある所に一人の悪魔がいました
それはとても優しい悪魔でした
人が死ぬのが嫌いでした
壊れた国を見て泣きました
「人が大好きなんだよ」と笑っていました
ある時悪魔は天使に言いました
「ぼくを殺す武器をあげる」
それは黒い大きな剣でした
「この剣は人がいいことをしたら白くなるように作ったんだ
これが真っ白になった時にぼくを殺してよ」
それを聞いた天使は優しい悪魔のために泣きました
人が善行を重ねる度に剣は白くなっていきました
そうして剣が真っ白になりました
天使はその剣で悪魔を殺しました
「こうして悪魔は死にました
もしも剣が黒くなったなら次の悪魔には私がなりましょう
だからその時には君が天使になってね」
それから人々は優しくなりました
悪魔は二度と蘇りません
終




