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神様!お願いします!  作者: ハロ
三章 生きるか死ぬか
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23話 神様!女の子の買い物に付き合うのは大変です!後編

「帽子が先だ!」


「靴が先ですぅ!」


「ハオはどっちから周りたいですか?」


どっちでもいいよ!早く帰りたい!

でも、そんな事を言えば、どんな罵倒が飛んでくるか解らない………ここは穏便に済ませたい所だ。


「マチルダ様はお買い物をされないのですか?」


「わたくしはもう採寸しましたの」


「採寸?」


「何だ。知らないのか。マチルダお嬢様の服は、全てオーダーメイドだ」


「カタログでお決めになられたですぅ」


流石、金持ちは違うよ。

僕の私服もきっと高いんだろうな。値段も聞かず、バンバン購入されてたし………このご恩は何時、返せる事やら。


とりあえず、近いお店の順番に行く事になった。 靴屋で試着する。そして、帽子屋へ。僕は気に入る、気に入らないとか、そんな基準で購入しない。実用的か履き心地が良いかだ。


高校生の時に、軍用の安全靴が流行った。あれはヤバイ。靴ズレはするわ、重いわ、履きにくいはで、僕はこの時に自分の方向性を決めた。オシャレは二の次!!ってね!


「ハオ!ロングブーツはどうだ?」


「ハオさんはこれのカエルさんが良さげですぅ!」


「ハオはこのピンクがイケてますわ!」


僕は手頃な靴を選ぶと、マチルダ様に言った。


「これでお願いします!」


「えー!ハオさんはそんなダサいのが良いのですかぁ?」


「ハオ!それだけは止めておけ!」


「ハオには帰ったら、お説教が必要ね」


僕のセンスを(けな)すな!

ロングブーツよりも、カエルさんよりも、ピンクよりも絶対!これのが良いだろうが!あくまで実用性をだな!・・・もう諦めよう。


結局、マチルダ様の選んだ靴を購入する事になった。僕がお金出してませんからね。文句は言えません。でも、ピンクは拒否しました!ピンクは!大事な事なので、二度言いました!!


次に帽子屋へ行くと、やはり女性だな。色々な帽子を試着している。


羽根の付いた大きめの帽子。マチルダ様に良く似合っていた!


ナポレオンが被っていた三角の帽子。ミネアさんにピッタリだ!


沢山の装飾品が施された帽子。フローラさんは微笑んでいた!


「素晴らしいです!僕は幸せ者ですね!」


「では、ハオのを選んびましょう♪」


僕はもういいんです!マチルダ様ぁ!!


「うふふ♪うふふふふふ♪」


ベレー帽に大きな羽根を縦に刺したデザインだった!

これに合う服無いよね?何故買うの!?タンスの肥やしですかぁ!!


幾つかの日用品を買い込み、後は歯ブラシの代用品を探す。あの毛先の固さ、しなり、先端の丸みに良く似たモノは無いのだろうか?動物の毛が思い付く。


針ネズミの針はどうだ?・・・口の中が血だらけになる事、間違い無しだ!歯茎の歯肉炎の治療には良いかもしれないが、毎回歯磨きで出血するのは困る。


ふと、雑貨屋の髪の毛をとぐブラシを発見した。

この感触、歯ブラシによく似ているなぁ・・・これだ!


「ねぇ!このブラシの毛は、何処で手に入るの?」


「お前さん、変わってるなぁ」


「そんなのはどうでもいい!この毛は売ってもらえるの?」


「こんなモノが欲しいとは・・・はぁ、銅貨30枚で売ってやるよ」


高いのか、安いのか解らない。

だけど、僕は関西人だ!値切るしかないよね!


「これ毛並みが悪くない?銅貨15枚で頼む!」


「はぁ、そんな価格で売ったらブラシを作って売るよ。うーん。銅貨25枚でどうだ?」


「もう一声!全部買うから、安くしてよ!銅貨20枚×2でどうよ?」


「お前さんには負けたよ………銅貨22枚×2だ!」


「おっちゃん!ありがとね!マチルダ様!お支払お願いします!」


「ハオは交渉術も長けているのですね!」


「・・・」プスプス


「ミネア!お水いりますかぁ?」


(むふふ!これで加工する手間が減ったわ!材料費なんて拾ったから、タダ同然!でも、変わってるガキだな………もっと拾ってくるか!)


※銅貨1枚100円、銀貨1枚1000円、金貨1枚10000円

厚みが薄いので、価値は低い


「マチルダ様!ありがとうございます!」


「こんな事で喜ぶなんて、ハオは子供だな!」


「ハオらしいですわ」


「ハオさん、購入したそれはぁ、何に使うのですかぁ?」


「え?歯磨きに使うんてすけど?」


「「はい!?」」


「わたくし、てっきり自作の髪をとくブラシを作成なさるのかと思っておりましたわ!」


「これ歯茎を刺激するのに、丁度良いと思ったんですよ」


「あー!ハオの考える事は解らん!!でも、凄い事になるんだろうなぁ?」チラリ


「ハオさん!出来たら私にも使わせて下さいねぇ!」


間接キスだと!?

歯ブラシで!?フローラさんのお口にの中を磨いた………歯ブラシで、僕が磨いく!?間接キスを超えているじゃないか!!ディープキスだよ!!いいのか!いいのかよ!!おい!!


「わたくしも是非、使ってみたいですわ」


マチルダ様まで!?

これはどうすればいい!?フローラさん→マチルダ様→僕。

間接ディープキスの間接の間接ディープキス!?もうなにを考えてるか分からない!!


いや!僕が間違っていた!

マチルダ様→僕→フローラさん→僕だ!これならば間接の間接にはならない!どうだ!?これがファイナルアンサーだ!!


「ぼ、僕も出来たら使いたい………な」


な、何だとぉ!?

困った!どの順番にすれば!?やはりミネアさんが先か!?でも、言い出したのはフローラさんだ!ここは譲れない!後出しのミネアさんは卑怯だ!でも、間接ディープキスはしたい!!


「では、皆の分をハオに作って貰いましょう♪」


マチルダ様は手を合わせ、ニッコリ微笑んだ。

僕は魂が抜けた様にこう言った。「ですよねぇ」暫く立ち直れないので、放置して下さい。マジで。


帰りに飲み物を購入して、馬車へ戻る。

配置はやはり同じだった。でも、行きよりも事態は少し違う。マチルダ様が眠いからと、僕の膝の上で寝ているのだ!これはどうなの?皇族でも許されるの?


「はぁ、本来ならば!………くっ!城へ入るまでだぞ!」


ミネアさんは言いかけて止めた。

馬車の中のカーテンを両側閉める。ミネアさんは、マチルダ様に甘いのだ。だから、僕もマチルダ様を甘やかそう。頭を優しく撫でる。何度も、何度も。お城へ到着するまで、ね。

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