魔王討伐編 第二十話 世界の命運
「さっきの奴みたいな醜態は晒すなよ…」
暁毘が数個のナイフをゆずきに投げつける
「ナイフじゃ僕には勝てない…居合抜刀!初夏の風!」
居合でナイフを弾く
「少しは骨が………!?」
あの小僧…どこ行った…背後か!
暁毘が背後のゆずきに気づき、隠し持っていた小刀で弾く
「感が鋭いね…じゃあ…この技使おうかな………刺突一閃!」
これは…先程の勇者の技…
この小僧…技を完全にコピーしやがった
だが大丈夫だ…見切れる…
しかし蒼華が使っているのはロングソード…ゆずきが使っているのは日本刀…
日本刀はロングソードより火力は劣るが
スピードと鋭さは高い
ゆずきの刀が暁毘に突き刺さる
「グハッ…」
しかし…我は身体回復が可能…腕が無くなろうがバラバラにされようが関係ない…
「君…体再生できるんでしょ?でも…こうしたら終わりだよね」
ゆずきが暁毘の胸の高さを斬る
暁毘の体は真っ二つに
再生すると思われたが再生しない
「え…どういうこと?」
「コイツの弱点は心臓だよ」
リヨンの質問にゆずきが答える
パチパチパチパチ
アルカとベルが拍手している
アルカがゆずきに近づく
「ゆずきさん…見事でございます…」
ベルが続く
「ゆずきは戦いにおいて見事適用していました…素直に凄いです…」
そこにシンとロットが到着
蒼華は立ち上がる
「蒼華さん!傷はまだ治ってません!」
リヨンが止めるが
それでも蒼華はロットの方へ歩く
パーティーリーダーとして…
勇者として…
ロットにドーシーの事を
言わなければならない
蒼華は重い足でロットの所へ歩く




