魔王討伐編 第十九話 古の闘技場
ゆずき達別働隊が到着すると、既に冒険者達が闘技場を包囲していた。ゆずき達別働隊は闘技場の中に入る
闘技場は全体的に焦げたような色合いで、殆ど原型は残っていない。そしてとんでもなく広く、街が1つ入りそうな大きさだ。そして魔物が溜まっていて、魔王に辿り着くかも怪しい
「では…まず雑魚から倒しましょう…」
蒼華が構える。しかしベルが蒼華の前に立つ
「その必要はありません…」
パチンッ!
ベルが指を鳴らすと魔物が全滅
「え…ベルさん…貴女そんな力が!確かベルさんは絆の神でしたよね?」
「はい…」
ゆずきが目を凝らして闘技場の奥を見る
「あ!あそこ!魔王じゃない?」
ゆずきが指を指す先には、フードを被り、マントを羽織った大男がいる。すると次の瞬間、大男は蒼華の後ろに立っていた
「貴様が勇者か…遅いな」
蒼華が攻撃を受けたらしく、吐血する。しかし蒼華は微笑む
「遅い?貴方の方が遅いです」
大男の腕が地面に落ちる。どうやら大男が蒼華の背後に移動する際に、蒼華が切り落としたようだ
するとリヨンが叫ぶ
「貴方!魔王なんでしょ!」
「いかにも…我は魔王暁毘…」
「貴方が攫った人間の女の子がいるでしょ…返して!」
「人間の女の子?あぁ…茶髪のガキか…」
暁毘が少し笑いながら言う
「あのガキは…人質のつもりだったが…殺した」
その場が凍りつく。そしてリヨンは固まる
「え…殺し…貴方…今なんて…」
「何度でも言おう…殺した」
リヨンは泣き崩れた。自分の仲間の家族を殺された怒り。自分の仲間が悲しむ事…そして親との約束を果たせなかった悲しみ
「助けるって…言ったのに…」
リヨンは力ない声で呟いた
次の瞬間蒼華は暁毘に突き技を仕掛ける。蒼華は暁毘に叫ぶ
「このクソヤロウ!」




