その3 修行、かもしれない
ウルスラ・ミハイロフト伯爵令嬢。
『愛は真実の花』通称『愛花』のもう一人の、と言うか、ワタクシ的にはこちらが主人公!
女主人公を貶めるふりをしつつ、実は、階級社会の常識を提示し、このままではいけないと主人公を奮起させる頼もしい女性。
キツい美貌とキレッキレな口調でビシッと上から目線で正論を言ってるのに、お花畑な主人公とその相手(世間知らずで流されやすい王子)に理解されないもどかしさ。
このまま世間知らず王子と婚約していても誰も幸せになれないからと、婚約破棄された後まで考えて、自家の使用人や領地のことまで考えて商会まで立ち上げちゃったり。
護身術を極めて、騎士団長の息子を撃破したり。
ついでの折に遺跡の謎を護衛騎士と解き明かしちゃったり。
最後は、ボンクラカップルがちょっとボンクラ治してハッピーエンドを向かえる中、独り誰にも告げずに国からも旅立つウルスラ様。
もう、カッコ良すぎですわ!!!
その後を追いかけるように旅支度をする、例の護衛騎士…お名前がすぐ出てこないわ。えーと…なんでしたっけ?
そのナンチャラ護衛騎士とウルスラ様の先も気になります!
嗚呼♡真にキュンキュンもの(メアリアン語)ですわ!
本当に何故、ウルスラ様が主人公じゃないのかしら!?
作者は目が曇っています!
目がついてないのかもしれません!
はっ!!!!
これは、まさか!?
次巻はウルスラ様が主人公!?
作者の策略!?
次巻はいつ発売するのでしょう!?
そんな楽しい話をコーディリアお姉様としていたら、家庭教師の時間になってしまいました。
ウルスラ様もしっかり勉強されてあの知識量を得たのだとレイチェルが言っていました。
まだまだ目指す悪役令嬢(=ウルスラ様)への道は険しいと、コーディお姉様も。
ワタクシ、頑張ります!
本日はユルーゲル先生とケーニッヒ先生。
ヨロシクお願いいたします!
鍛えてくださいませ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「今日はここまでにしましょうか?」
ユルーゲル先生はそう言いながら手際よく宿題を出されます。
今日も結構な量です。レイチェルは絶対手伝ってくれません。
読書時間(ウルスラ様時間)が減ってしまうではナイデスカ。
ぶーぶー。
「そうでした。ディアナ様は経済について学ばれたいそうですね。」
へ?
ユルーゲル女史、いかがされました?
「経済は国は基より、領地経営の基本の一つ。」
いえ、そうではなく。レイチェル?ユルーゲル先生に何を言ったのかしら?ウンウンと頷いてますが。
「でも、商会経営はまだディアナ様には早いかと。まず、経済に関する初歩的な導入から始めていこうと……」
ああ~。ナルホド。
ウルスラ様も商会経営されてますね!そういうことですね!ならば、頑張りましょう!
「ユルーゲル先生、質問が!」
「何でしょう?」
「裏帳簿というのは、商いに必須というのは本当ですか?」
ユルーゲル女史が一瞬固まってから「少しお待ちを」とニッコリして退室し、すぐ戻ってこられました。
あれ?
法律の本が増えましたけど。
「次回までにここからここまでを。」
商法ですね。刑法もある。
あ、参考文献はこちらですか。
『ダメぜったい!ほうりつってだいじ!~5歳からわかる法律基礎入門編』
ありゃ、分厚い……そしてなんでしょう、このタイトル?
ワタクシ、10歳。本は5歳から。
なんででしょう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダンスの練習って、何気にキツいです。
ハイヒール、痛いです。腹筋とかも痛いです。腕もプルプルしてきてます。今回は後でマッサージしてもらわないと、筋肉痛がきます。確実です。
汗が目に入ってくるのは時間の問題かも。
「ほら、体幹ぶれてる!引き上げて!笑顔が恐い!踏んでしまいますよ!遅い!音を覚えて!リズム!手の形が変!汗をかかない!」
そんな、無茶な。汗、ダクダクです!
矢継早のダメ出ししないでくださいませ!
コーディお姉様も冷や汗が出かかっている気がしますが、笑顔が眩しい!
流石、デビュー済み!実戦経験者!
先生の容赦ない手拍子についていっている!
ワタクシも頑張らねば!
しっかし、お姉さまの言うとおり、ストレッチはもっと入念にすべきでした…後悔です。
ふくらはぎがぴっくぴっくしてきてます。
でも、ウルスラ様も「完璧にできた者にしか他者を批判する権利はない」と言っていました。
主人公(名前…何でしたっけ?フィオリー?フィオー何とか)がボンクラ王子(ああ、もうボンクラ王子でいいわー)と身分差を無視して踊ろうとしてスッテンコロリンしかけた時にサッと寄ってきて、パートナーチェンジのタイミングでさり気なく主人公を引き揚げさせ、茫然とするボンクラ王子を引き取って、主人公を自分を糾弾するためにくっついてきてた宰相息子に押し付け、颯爽とボンクラ王子を引き取り、王家主催の夜会で王子がダンスを中断させるという危機を防ぎ、王家の面目を華麗に守る姿を見せつけるシーンで。
ああ、素敵♡
ウルスラ様のステップの難易度は、Zランクに違いないとコーディお姉さまと意見が一致してます。
超スペシャル激ムズテラやばレベル!(メアリアン語)
今、ワタクシが取り組んでいるのはBランク。コーディお姉さまの練習ステップはE++ランク。
お姉様、すごーい♡
コーディお姉様は、ワタクシのお姉様よーーーー♡
「ディアナ様、ぼーっとしない!」
おおぅ!
道は長いです…なんでレイチェルはケーニッヒ先生とサムズアップしてるのでしょうか?
「ウルスラ様みたくなりたいんでしょう?」
ケーニッヒ先生&レイチェル。
それ卑怯です!
「はい、飲み物のんだら、お二方とももう一度!」
きゃー(涙)
ふれーふれーディアナ様ー(メアリアンより)




