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黒い翼のジャンキー・ジャンクス  作者: 甘音ぴんく
9/9

黒い姫

霧先(きりさき) 花鶏(あとり)は 有毒女帝ポイズンミストの娘である

紫がかったダークカラーの暗いツインテールに 白い肌

ダークトーンにまとめたゴシックロリータに身を包む その娘は

ヴィランや悪の組織 ヒーロー 警察から “黒い姫”と呼ばれている


翼が 黒い姫に 出逢ったのは

翼がまだ ヒーローを目指していた13歳の頃

花鶏は翼の2つ下で 11の歳であった


翼の父 大翔は 翼をヒーローにする為

翼を連れ 定期的に開催されるヴィラン達の会議に潜入していた

ヴィランの人数や 能力などを 翼に教えておく為

盗む能力を持つ翼に ヴィランの持つ能力を全て習得させるため である

それは 翼自身の強化だけでなく

ヴィランの能力を解析し対策を練る為のサンプルにもなり

ヒーローや警察を 間接的に強化する事が目的であった


翼が大翔と ヴィランズ会議に潜入している時

花鶏も 母である ポイズンミストに連れられ 会場に来ていた


黒い姫は 翼と 廊下ですれ違った瞬間 恋に落ち

能力の代わりに 心を盗まれてしまった


会場では その後 花鶏は翼と会うことはなかった

大翔と翼の目的は 能力を盗むためで 当然 会議には参加しない

そもそもヴィランではなく 潜入しているのだから 長居は禁物

烏丸親子の仕事は 迅速であった


会議が終わるのを待ち 花鶏は母親と 屋敷に帰ると

今日はもう休む と 部屋にこもり

母が会議に出ている間にコピーを取っておいた

会場の監視カメラの映像を 自分のパソコンで解析し

翼の顔が解る場面を 写真として取り出すと

それを 母のアジトに持ち込み ハイスペックPCで 翼を特定すると

1人で翼の元へ押し掛ける程に 花鶏は 翼を愛している


しかし 花鶏に対する翼の気持ちは 謎のままである



花鶏の家に着くと

花鶏の母であるポイズンミストは 翼を温かく向かい入れた

「あなたが 翼くんね 花鶏から話は聞いているわ」

美しい白い肌に 紫色の髪 タイトな黒いドレスに身を包んだ女帝は

それは それは 美しく ミステリアスな雰囲気で

全て同じ とまでは いかないが 花鶏と良く似ていた

いや 花鶏の方が 母である女帝に似ているのだ


この度は お誘い頂き ありがとうございます

挨拶と共に 翼が頭を下げると

女帝は 堅いことは無しにしましょう と にこやかに笑った

「花鶏は やっぱり 私の娘ね あの人にそっくり」

その笑顔は 有毒女帝と呼ばれている事を疑う程に やわらかいものだった

「その髪をよけて 私に素顔を見せて貰えるかしら」

「ええ もちろん」

翼は 顔を隠した長い前髪を 左手でよけ

耳にかけると 女帝にその顔を差し出した

女帝は 翼の顔に両手を添え

まっすぐに翼の顔と向かい合い 翼の顔をその目に焼き付けた


「私の勝ち」


女帝は 花鶏に 勝ち誇った顔を向けていた












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