第八話。新キャラとうじょー。
短いです。
メリクリです。
「っう、ん?ここ、は・・・」
目を開けるとそこは、知らない部屋だった。
「あら、起きたの。でも、まだ万全でないから寝てなさい」
そう言って、白衣を着たお姉さんに布団をかけなおされた。
「あの、ここは・・・」
「あら、思い出せない?ここは、ルノーク家のお屋敷、その中にある医務室よ」
あー、思い出した。全部思い出した。そうだ、なぜか旦那様と対戦したんだった。そう言えば、私は認めてもらえたのだろうか。
噂をすれば、というやつか、音もなくドアが開き、そこから旦那様が現れた。
「お、起きたか、調子はどうだい?アオイくん」
「あ、もう大丈夫です。あの、僕は合格したんでしょうか?」
恐る恐る聞いてみると、意外にもあっさりと答えてくれた。「当たり前だ。今日からルノーク家の一員だ」と。
そのあと白衣を着たお姉さんこと、女医のパートンさんのお墨付きをもらい、屋敷を案内してもらった。
流石と言うべきか、屋敷はただただ広く使われていない部屋もいくつかあった。私の部屋は本館2階の最奥。子供部屋はみんなここなんだそうだ。隣がリィーノで、向かいが次女だそうだ。ルノーク家は 男 女 男 女 女なんだそう。一気に5人の兄弟ができた訳だが、一番下のリィーノ様以外屋敷に帰ってこないらしい。
ただし、家族仲はとても良い。
と、旦那様が言っていた。・・・2回も。
「これで一通り説明しました。質問は?」
案内をしてくれたメイドさんがそう言う。
「ありがとうございました。僕は何かする事ありますか?」
「そうですね、今日は何もありません。すぐ、夕食ですのでお部屋で休まれていてください」
なんだか、凄く丁寧な言葉遣いに感動しつつ先程説明して貰った自分の部屋に入る。
一人部屋には広すぎるのだが、これでも小さい方だと言う。
なかは、品のいい家具が揃っていて居心地がいい。
ベットに寝転がると急に目蓋が重くなった。
少しだけ、
柔らかいベットは包み込まれる様にあたたかかった。
コンコンコン
ノックしても返事は無い。
灯りは付いているので、起きてはいるのだろうけど・・・
そっと、鍵のかかっていないドアを開けると掛け布団も掛けずすやすやと眠る短髪の子がいた。
この子がアオイ。
明日からよろしくね?
掛け布団を掛けると、室内の明かりを消して部屋を出た。
「おかあさん・・・」
中からそんな寝言が聞こえた気がした。
クリスマスですが、皆さんは1人ですか?
lazuには家族がいました。
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