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第九話。新キャラ、リィーノ。

ルノーク家に来てもう3週間が過ぎた。ルノーク家は武の家だ。国軍の副官にいる旦那様のコネで毎日新国軍人の人達と同じメニューをこなしているのだが、なんというか


全身が痛い。


全身の筋肉が限界を突破していた。


「あーおーいー!!」

可愛らしい声で俺を呼ぶ彼女は、

ばっしゃーーんっ!!!!

と大きな水しぶきをたてて飛びかかって来た。

ここは、ルノーク家の屋敷の風呂場。その大きさは2人が手足を広げても余裕が有るもの。

正直避けたいし、避ける場所もあるのだが、俺が避けると彼女は底とキスする事になるので受け止める。

・・・仕方なくだ。


「リィーノさーん?俺は男なのですが?仮にも公爵家のご令嬢なんだから、こんなことするなよなぁ」

まだ、俺にへばりついて離れないこいつはリィーノ。

ルノーク家の末っ子で攻撃魔法に特化した鬼才。ただし普段の言動は、ば・・・・、

すこし天然でいらっしゃる。歳は12。俺のバディだ。


「そんな事言わないの!もう明日からは一緒に居られないんだよ?」


この国にはバディという制度がある。古代語で仲間とか、相棒を示す語だがこの場合は違う。

もっと、上下関係のある言わば主人と従者、奴隷の関係。この国では道徳があまり普及していない。奴隷、従者に人権は無い。

が、しかし、自分で魔法を使えない者に取ってはより優秀な魔法師のバディになる事がステータスだったりする。

長くなったが、本来バディとはそういうものなのだ。


「あーお!」


決して一緒にお風呂に入り、変なあだ名で呼ばれつつバックハグをされる様な関係ではないのだ。けっして。


「何?リィーノ」

「明日はいよいよだね。頑張って!校舎から応援してるからね?」


そう、明日はいよいよ入学試験日。

屋敷では何故かもう、合格したような雰囲気があるが何があるかわからない。というか、同年代の実力が分からないから、自分では自分の実力が分かっていなかったりする。

だいたい、受かってからも色々あるのだ。全寮制だからせっかく慣れたこのお屋敷を出なきゃだし、男子寮と女子寮があるから、リィーノとも一緒に居られない。さらに、本物の男子と相部屋だ。

せっかく、頑張って直した一人称もどこまで役に立つか。


「頑張れるかなぁ」

「だいしょーぶ!アオイは、天才な私のバディなんだから、何とかなるよ!!」


脳筋。ふとそんな言葉が頭をよぎるが、

いや、辞めよう。これが、リィーノの持ち味だ。

ルノーク・リィーノ


12歳。

金髪ロング、紅眼。

魔法の天才。

勉強も出来る。

基本頭いい。

(ムカつく)

       「なに?」リィーノ


著「いや、何もないっす」下手な口笛。


アオイとはすぐ仲良くなった。

アオイの第一印象は元気。だったそう。


著(アオイくん。素直に馬鹿って言ってもいいんだよ?)


「今、馬鹿って言ったでしょ!?」リ


著「はい。アオイが言っておりました。わたくしが、お嬢様の事を馬鹿と申すはずがございません。お嬢様が、馬鹿で在られましたらこの世の人は皆天才になってしまいますゆえ、わたくしがそのようなことを言う事は一生無いことをお嬢様に誓います」



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