16.洞窟と歌
クレタさんとともにもう一度3階に向かいます。
行く途中で、クレタさんの主な戦い方と言うのを少し教えてくれました。
クレタさんは、短剣使い。
盗賊さんらしい技を使うそうです。
そして、先ほど私が書いた魔法入手法により、土と風を入手したみたいです。
「まだレベル1だから育てていきたいな。」
「相手はゴーレムですから土属性の攻撃をすると良いかもですね!」
「…?風じゃなく?」
「はい!土属性の魔法はレベルを上げると落とし穴作れるのです!そこに落として叩くのもありです!」
「そうだね、風だと切り傷が入るとは思えないし…ユナちゃんのアドバイスの通りにしてみようかな。」
「はい!頑張りましょう!」
そうそう、クレタさんとパーティを組むために、精霊さんたちにはおかえりになってもらいました。
3匹のうち、1匹だけにおかえりになってもらうと拗ねちゃいそうでしたので!
私もレベル上げのために、なるべく火と風を使うようにしようと思います!
『♪( ´▽`)』
「…?どうしました?クロウお兄ちゃん。」
「……お兄ちゃん…羨ましっ。」
『ヽ( ´▽`)』
通りの向こうに何か飛んでいます。
それは??
「「本?」」
本が立ち止まりました(?)
敵さんですかね?
『\(´∀`*)』
クロウお兄ちゃんが片手を上げてまるで挨拶するかのよう。
本がフヨフヨとゆっくり私たちの前に現れて、白紙のページが開きます。そこに…
『やあ!こんにちは!』
「「!!」」
びっくりしました。
字が浮き出てきました!
「クロウお兄ちゃんのお知り合いですか?」
『クロウ?』
『(♪-∀-)えへ』
『へぇ、契約したんだ!いーなーいーなー!』
『∑(゜Д゜)…ヾノ´Д`)ダメダメ!』
『じゃあ、そっちの子はー?』
『(´∀`*)』
「なんか勝手に話が進んでないかな?」
「そうですね。クロウお兄ちゃん!お話が全然わからないです!」
『∑(゜Д゜)!(ノ`・∀・)ノ』
『つまりね〜?僕と契約してくんない?君!』
君だと言われたのは恐らく…
「え?僕?」
『そうなのです!自分ね!ここら辺でうろちょろしてるの飽きたからね!外を見てみたいなって考えてたの!親友の案山子くんが人と契約したなんてのを見てね!自分もそうすれば良いじゃんとわかったのです!』
「契約…って…何?ユナちゃん。」
「えと、クロウお兄ちゃんや、精霊さんたち見ないな感じです!一緒に戦ったり、サポートしてくれるのです!」
『そう!お手伝いするよー。お話はこうやってでしかできないけどねぇ〜』
「君は…精霊?」
『いや、悪魔だよっ!』
「悪魔?……悪魔で本…」
『どう?どう?』
「僕は…構わないけど…」
『やったぁ!早速名前くださいな!あとこれ上げるね!』
本の中から急に出てくる紫の石。
これは契約魔石ですね!
「へー…そんな感じなんだ。名前は…何にしよう。」
『わくわく!』
「んー………マモンはどうかな?」
『マモン…良いね!かっこいい!』
マモンさんになりました。
「改めてよろしくです。マモンさんっ!私はユナと言います!」
「僕はクレタだよ。」
『よろしくー。これからどうするの?』
「私はこの階層の地図を作らないとなのです。」
『なら案内するよ!戦闘も頑張るよ!』
マモンさんの案内で三回はサクサク終わっちゃいました。採取ポイントも確認しました。
マモンさんは火と水を使えるようで…実質、クレタさんも4属性使えるってことがわかりました!
お仲間です!
新たにマモンさんという友達も増やして次は第4階層
です!
今度は洞窟のようですっ!
建物の中なのに、ふしぎです!
『4階には来たことないから戦闘頑張るよ〜』
「はい、お願いします!」
ぽちゃんぽちゃんと水の音が響く。
「雨ちゃんぽちゃぽちゃ〜♪」
「え?」
『(・・?)』
「雨の音がしたので歌ってみました!」
「ぷっ。ははは!こんな暗い雰囲気の場所で楽しそうな歌を歌うね。」
『クロウの主人はかわいーなー。』
『♪( ´▽`)』
暗い場所だから歌うのです!
「雨ちゃんぽちゃぽちゃ〜雨ちゃんぽちゃぽちゃ〜♪
水たまり〜ぽちゃぽちゃ〜水たまり〜ぽちゃぽちゃ〜♪」
『(^O^)〜♪』
クロウお兄ちゃんも歌っているようです!声はありませんが!
ぽちゃん…
ぽちゃん…
ぽちゃん…
ボト。
ん?
「あれ?今何か音がしませんでした?」
「え?そう?どんな感じの?」
「なんか……」
ボト…ボトボトボト!!
「「え?」」
目の前と後ろに泥団子のような塊が降ってきました!
バラァー!
泥団子の塊はだんだんと人の形になり、頭部のようなところに、ハニワのような顔が出来上がりました!
「魔物!」
「ドローンだ!土属性の魔物!火の魔法が効くよ!」
「はい!」
火の魔法は初めて使います…。
呪文は…
魔法適正《火》Lv1
・ファイア
魔力量に比例する火を作り出す。
・ファイアボール
火球を作り出し、ぶつけることで攻撃する。
「それでは、ファイアボール!」
火の玉が前にいるドローンにぶつかり、ドローンの体がカピカピに乾きました。少し動くだけで、小さな砂が地面に落ちていきます。
バラァ?!
「んじゃ、マモン!後ろの奴にファイアボール!」
『おりゃー!』
「乾いたら物理攻撃かまた火の魔法で攻撃したら勝てるよ!」
「わかりました!」
短剣で攻撃です!斜めに切ってみました!
バラ……ァ…
倒せました!
「ウインドボール!ウインドボール!」
後ろのドローンも倒せたようです!
「あ、ユナちゃん。この砂採取ポイントかもよ?消えない。」
「はっ!本当です!」
クレタさんの言う通り、採取ポイントだったようで、4階の地図の、採取ポイント表示が2/5になりました!
採取できたものは砂。
ただの砂です!何に使えるのでしょう?
さて探索の続きです。
もちろん歌いながら!
空白は埋まったのですが…採取ポイントが見つかりません。これはドローンせいと見ました!
「ドローンが後三体どこかに隠れているのです!」
「名推理だなー。」
「えへへ〜」
「(まじかわえぇ)」
「どこにいるのでしょう?」
『んー。最初は上から降ってきたから、天井?』
相手は泥人形ですからね!
洞窟だから隠れやすいのですね!
「気をつけて進みましょう!」
洞窟の中を進んでいると不思議なことに気づきます。
「ここ、水溜りが多いです。」
「…確かに。」
『怪しいっ!』
『(`・ω・´)!!』
クロウお兄ちゃんが何かを見つけました!
ドロバラァ!!!!!
大きいです。大きな泥人形です!!
「こんなのさっき通った時はいなかったぞ?!」
「火の魔法で攻撃です!ファイアボール!」
火の玉は大きな泥人形に直撃して、その部分が乾燥しましたが、近くの水溜りを踏んで元のどろどろに戻ってしまいました!
「回復しました!」
「水溜りが多いのはそのためか!ユナちゃん、火の玉を撃ったらすぐに同じところに攻撃しよう!」
「はい!」
マモンさんとも協力して火の魔法で攻撃したところを攻撃します!泥人形も負けじと泥の塊を投げて攻撃してきます!
そしてようやく。
バァラ…ァー…
泥人形が倒れました!
「あれ?採取ポイントが3箇所あります!」
「三体のドローンが固まったのがアレってことかな?」
「ふおぉ!そういうことでしたか!」
ただの砂をゲットしました。これで最後は5階層のみ!
「このまま5階層に行きましょう!」
「え?いや、まだ流石に早いんじゃ…」
「大丈夫です!マモンさんもクロウお兄ちゃんもいます!私も討伐経験者です!」
『やってみるだけやろうぜー!』
『♪( ´▽`)』
「…うん。このパーティーのリーダーはユナちゃんだし、行こうか。」
「はい!」
お母さん達と一緒に来た場所に到着です!
ここから空白埋めは始まるようです。端から端まで歩きます。
ざわざわ
“天使ちゃんがなんかしてる!”
“クエスト??”
“あの紙なんだろ??”
「(ユナちゃん人気者だなー)」
「よし!終わりました。次はボス部屋です!」
はっ!ボスに挑戦するべく、何人もの人が並んでました!
「クレタさんクレタさん!並びましょう!」
最後尾に並んで少し離れていたクレタさんを呼びます。
「あ、あー…そんな大きな声出さなくても…あははは…」
なぜか苦笑いで、こっちに走ってくるクレタさん。
“誰だアレ…”
“親衛隊か?”
“いや見たことない…”
“親衛隊ナンバーを名乗れと聞きたい。”
“そして親衛隊に報告したい…”
じー…
「(……俺は人形俺は人形俺は人形)」
「???クレタさん気分悪いですか?」
「ん?!いや!なんでもないよっ!」
否定していますが、まだ顔は青ざめたままです。
そういえば、コミュニケーションが苦手なのでした!
人混みで気分を悪くしたのでしょうか…
早くボス部屋に行きたいですね…
「早くボス部屋…行きたいなぁ…」(ボソ…)
“どうぞ!!!お通りください!!!!”
え!?
お母さん達と一緒に来た時みたいにザッと人が割れて、道ができます。
「あ!いいのです!いいのです!順番は待ちます!!」
必死に待つといったのですが…
“いーんですいーんです!ささっ!”
通らないと一向に終わりそうになかったので…早歩きで、クレタさんの手を引っ張って扉に触ります。
「……助かったよ。ユナちゃん。」
「…やはり人混みが苦手なのですね。でも、順番は守るべきなのになんか悪いです。」
「人の好意は素直に受け取っておくべきだよ。」
「……そう…ですね。さてと。」
GAAAA!!!
「「ボス(です!)(だね!)」」




