ラビは大人の女になりたい?〜そして親分へ〜
誤字報告ありがとうごさいます!
長い事文字列を眺めていると、何が何だかよくわからなくなる事があります笑
間違っているところや、この文章おかしいぞ?と思われたら、遠慮なく誤字報告やメッセージを飛ばしてくれると助かります!
マッタリとマイペースでライミリルの海岸線を一週間程歩いていたアタシ達だったけど、遂にレフトホーンとか言う半島の付け根に到達したんだ〜!
それでメメントに言われた通りに龍頭山に入るって事になったんだけどさ〜、その麓に鬱蒼とした森林地帯が広がってて、見通しが悪いし、エルノーラの兵とかと出くわしても嫌だよね〜って事で、他人の気持ちが聞こえるアタシと、嗅覚の優れてるハスキーが先行偵察部隊に志願したんだ〜!
それにアタシだけがハスキーの背中に乗ってもオーバーサイズじゃないし、ハスキーと意思疎通が出来るし、丁度良いよね〜!
…って誰〜?ちびっ子とか言った人〜?…んん〜気のせいかな〜?
ザッザッザッザッ!っと、ハスキーが軽やかに木々をすり抜けて走ってく。
アタシはハスキーの立派になった双角に捕まって、流れて行く木々をボケーっと眺めてたんだ〜。
不意にハスキーがスピードダウンして小さく吠えた。
「ガル。(あ、オーガだ。)」
「ん?あ〜うん、オーガだね〜。」
周りをキョロキョロと見回してみたけど、どうやら1匹だけみたい〜。
ハスキーから飛び降りて、そのオーガの方に視線を戻すと、仁王立ちを崩す事なくやたらとニヤニヤしてるんだよね〜。
そしていつかエンカウントしたオーガよりもひと回り大きくて、皮膚が浅黒い感じ〜?
「ガァ…。」
と、オーガが呟いたんだけど、なんのこっちゃ、ハスキーよりも知能が低いのか、何を言ってるのかわかんない〜。
そう思っていたら、ハスキーがモンスターの言葉を通訳してくれたんだ〜。
「ガル。(なんだちびっ子かよ。だって。)」
「ふ、ふぅ〜ん?…ま、まあ身体の大きなオーガさんから見たらそう見えちゃうのも仕方ないよね〜!」
アタシ的には大人の余裕を演出したつもりなんだけど〜…どうかな〜?
ハスキーの方をアタシが完璧に作った笑顔で見つめると、そのアタシの言葉をオーガに通訳してくれてるみたい〜。
「ガァァァ…。」
「ガルル…。(俺はオーガじゃない、オーガロードだ。だってさ。)」
ハスキーがアタシに通訳したのを見たオーガロードは、ニヤニヤしながら様々なポージングをして、その筋肉隆々の身体を見せつけてくるんだ〜。まるで「お前じゃ俺には勝てないぞ!」と言わんばかりで、チョットだけイラッとしたけど〜、アタシはホラ大人の女だからさ〜。
「…へ、へぇ〜。じゃあ、貴方には敵わないんで歯向かわないから、此処を通って向こうに行っても良いかな〜?」
…とは言うものの、自分の制御はままならなくて、自然と声に怒気が混じっちゃった。
段々と怒りのボルテージが上がってるアタシを見たハスキーは、少し困った様にオーガロードへと再び通訳したんだ〜。
「ガァ!」
「ガル!…ガウ?(弱いチビは強くてデカイ俺の配下になれ!…って、ラビのねーちゃん、もう我慢の限界じゃない?)」
そう言うハスキーの分析は大当たりで…。
「あ〜!もうチビチビうっさいな〜!アタシはこれから大きくなって、ドワーフの異端児って呼ばれるんだからね〜!!」
と、大人っぽく対処の思惑は何処に行ったのか、アタシは怒り心頭と言ったところです。
「ムキー!」と、地団駄を踏むアタシを見たオーガロードは、ヤレヤレ…と言わんばかりに隣にあった木の幹を両腕を回す様に掴んだんだ〜。
先ずメキィ…メキィ…と音がして、次第にバキバキバキバキィ!という轟音と共に木をへし折って此方を見ると、「これでも戦るかい?」と、木を抱えたままドヤ顔をしているのだった。
ハスキーはアチャー…とでも言いたげな苦い顔で顔を背けていた。
「何さ〜!!」
アタシも負けじと右隣にあった木を片手で握りしめると…。
「フンッ!!」
メキィ!!…って握り潰したらさ、自重を支えきれなくなった木が勝手にメキメキって倒れたんだ〜!
その瞬間、オーガロードの両目がこれでもかって面白いくらいに飛び出してさ〜、ヨロヨロ…と後退りして〜…ペチャン!と、尻餅をついたんだ〜!
…。
「で、このオーガロードが、そのラビにビビっちゃったヤツって事ね?」
僕が視線上に向けると、視線の先のラビはオーガロードに肩車をされたまま「テヘヘ〜!」と、まんざらでもない様子で照れていた。
「ガァ!ガァッ!!」
「ガル。(俺は姉御について行く!ライトホーン迄の道のりは任せろ!!…だって。)」
「…そうですか。」
ラビを偵察に行かせたら、謎にオーガロードを手下にして帰ってきました。…こんなモンスター感満載のヤツを町に連れて行くとか、どう考えても無理なんで、ライトホーンの前で上手い事言って別れないと…。
既に親分ぶってふんぞり返っているラビに苦笑いしながら、僕はそんな事を考えているのだった。




