表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『モモスケのひねくれ純愛観察日記』  作者: ちょいシン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/30

《第五章》第一節:増員の兆しと、予期せぬ再会

どうも、モモスケだ。会社は順調で、今日は増員のための面接日。平和な一日になるはずが、まさか真司の高校の同級生が現れるとはな。しかも、その女、真司を蔑んでいる。俺のセンサーが、新たな嵐の予感を告げているぜ。


護摩焚から数日後。会社「株式会社MOMO」は、順調な運営状況を背景に、従業員の増員を計画していた。今日はその面接日だ。俺はいつものように桃の肩に乗せられ、忙しなく出入りする面接希望者たちを眺めていた。


桃は、真司と並んで面接官を務めている。彼女は、真剣な表情で履歴書に目を通し、応募者の話に耳を傾けている。真司もまた、桃の隣で、質問をしたり、応募者のポートフォリオを細かくチェックしたりと、的確に補佐していた。二人の息は、恋人同士になったことで、以前にも増してピッタリと合っているように見えた。


そんな中、一人の女性が面接室に入ってきた。すらりとした体型に、流行のファッション。真司が彼女の顔を見た瞬間、彼の表情が固まった。その変化に、俺はすぐに気づいた。真司の顔は、驚きと、そして明らかな困惑で歪んでいる。


「三上真司……? あんたが、こんな会社で働いてるなんてね」


女性は、真司を蔑むような目で一瞥し、薄ら笑いを浮かべた。その声は、どこか刺々しい響きを持っている。


真司は、何も言い返すことができない。ただ、その場で立ち尽くしている。

桃もまた、真司の異変に気づき、女性の顔をじっと見つめている。彼女の優しい瞳の奥に、わずかながらの警戒心が芽生え始めていた。


女性は、履歴書をデスクに置き、堂々と名乗った。


八女愛子やめあいこです。三上とは、高校の同級生でした」


その言葉に、桃は「えっ!?」と小さく声を上げた。

俺は、八女愛子という女の存在が、桃と真司の関係に、新たな波乱を巻き起こすことを直感した。真司の困惑と、彼を蔑む八女愛子の視線。そして、その状況に静かな怒りを燃やし始めた桃。


俺のひねくれた純愛観察日記は、新たな登場人物を迎え、再び予測不能な展開へと進んでいく。

真司の困惑、八女愛子の侮蔑、そして桃の静かな怒り。この女の登場は、ただごとじゃないな。平和な日々は、どうやら今日で終わりらしい。俺のひねくれた純愛観察日記は、再び波乱の幕開けだ。次節が楽しみで仕方ないぜ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ