表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: りーゆ
第一話 りーゆ
9/77

お山の

いやな夢を、よく見る。かき消すように、イヤフォンをしても音楽も耳障りなときは、打つ手がない。

=================


ボクはただ、いつも通りに過ごすことにしている。

それに対して、りーゆが幻滅するならそれまでだし、知らない誰かが呆れるのならそれもいい。


好かれたくて行動するというやつが苦手なボクは『まぁいつかこいつらもいなくなるだろう』と、自分のペースをあえて崩すまねはしないのだ。


==================

……。

……。

こんなこと言ってる

から、なのか?

===================

ツマモに「みやは、よくも悪くも、変わらないね」

と言われた。



鍵を探した。


どうも、見つからない。


================



なんか腹減ったな。

朝食を何にしようか。

こういうとき、家族がいればいいのに。


==================


見波はエセ関西弁を好む。

なぜわざわざみんながこの町の言葉で話す中、それをチョイスするのかはわからないけど、ボクには関係ない。



=================


見波が気付くと、学校で屋根見と呼ばれていた。

屋根見と言うのは、ある地域のアナウンサーの名前だけど、地元の言葉を使わないからどこの人かわからないとか言われているらしい。


それと、見波がにてるようだ。


==================


まぁ、見波は、注目を集めたがるとこがあるからな。

それに、本人は気づいてないらしいが、


あの地域言語を使うのは彼女の多重人格らしい。


===================

===========================

そう。本人も言っているけれどやはり見波は多重人格だった。

本人が認識しているものは、まだ可愛い方のものだけ。


屋根見のことは知らないのかもしれない。

会うごとに性格が二転三転している。

===================


屋根見の特徴は、


天パーなこと、エセ関西弁なこと、少しキツい性格で、自分を主人格だと主張する。そして自分は受験生で忙しいのだという。


==================


ホームルームで不審者情報の話を聞いていた。

そういえばふと思い出した。


虹が出て思わず写真を撮っていたら、赤い服に黒いベスト姿で植え込みを上っていた男を。

2月27日の16時と書いてあるあの日だ。


===============


そういえばあの区画に、監視カメラがつくようになった。


=================


遠くて顔まではわからないし、自宅へのユニークな入りかたかもしれない。

最近は妙なことばかりあるせいで、何が正しいのかわからないや。


===================


ハゲに似ていた。

にているだなどと、頭部だけかもしれないのに。

==================


りーゆとお弁当を食べた。ずっとこうしていたい


==================


最近はあちこちで工事をしているような気がする。

あのアパートも、急に壁の塗り替え工事をしていたし


====================


久々に夕飯を作った。

特製丼の味は我ながらなかなかだ。

りーゆにも食べさせてあげたい。

==================

たまにどこかの部屋から線香のにおいがする。


===================


痴呆、知恵遅れ、色盲。今じゃそう言わない言葉だと思っていたし学校でも、もう使わないですよと習った。


けど最近、道に居た知らない子どもが使っていた。ボクより若いことに驚く。

学校のブラインドですら、

あまりその名前で呼ぶなと教師が言うのに。



自分達についての差別はだめでも


こういう言葉は平然と周りに使うのが他人。

すごい。

なんとも言えない。


==================


最近、「○○で見たことある」が、流行っているらしい。

あれはあとだしじゃんけんと一緒。ボクはくだらないと思う。


=================


誰かが深夜に部屋の窓を開けてくる。気がする。

=================


見波は多重人格を隠すことにしたらしい。

口止めをしていた。


たぶん、レッカに対して都合が悪いと悟ったのだと思う。


=================


ボクは覚えているし、たぶんりーゆも忘れない。ああいう疾患は、自分で治ったと判断して治療をやめてしまう患者が多いらしい。


治った治ったと言い始めた見波を見ても、ボクはそうは思えない。

=================


たぶん日に日に悪化してる。

あんなに悪そうで、なぜ判断出来るというのだろう。


===============


ところで、りーゆは元気だろうか。見波にかまけている場合じゃないのに。

=================

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ