23/188
縁側にて
この作品は、「螺旋企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
201字
星の明るい縁側で、団扇をゆるゆると使う子供がいる。お河童頭をぐいっと上げて、夏の夜空を見上げている。
蚊遣は益子の屋形船。茶色と緑の不思議な船が、白い煙を吐き出している。屋根の部分が蓋となり、ぐるぐるの蚊取り線香は姿を見せない。
子供の片手には、星座早見盤がある。片手が塞がっているので、実際には使っていないのだ。団扇にしないだけマシというところ。
パチン。
後ろから伸びた兄の手に、潰れた蚊と血がついていた。
原作はこちら。
水泡歌 作 『ぐるぐるの夜』
https://ncode.syosetu.com/n0890gw/




