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ビーズ職人
この作品は、「螺旋企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
213字
小さく区切られた透明のケースに、色鮮やかなビーズがギッシリ詰まっている。赤、白、オレンジ、緑に青に紫に。茶色や黒はアクセントに使うのだろうか。金や銀もある。
どれも1ミリ無い、極めて小さなビーズであった。
鬼瓦のような顔をした老人が、ケースのビーズを器用に糸へと通す。それから、銀色に光る細いレース針を魔法のように動かすと、絶妙な配色の螺旋が揺れる。
目の前に置かれたエスニックな水着のデザイン画に忠実な、揺れる飾りが作られて行く。
原作はこちら。
大浜英彰 作『巻貝の螺旋に潜むモノ』
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