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旅路の果て
「移動企画」参加作品へのアンサーストーリーです
年老いた旅人が星の海を渡ってゆく。渡し守は疲れたように背中を丸めて舵を取る。
「ご覧よ、船頭さん」
旅人はその乾いた瞳を輝かせ、皺を深めて声を弾ませる。
「私が若かったころには、まるで想像もつかなかった」
「ふうん」
船頭は気のない返事をぼそりと溢す。最新型の遊覧シャトルが優雅に行き交う。
「これも旅、あれも旅」
枯れ枝のような指で船縁を叩き、老人は歌うように話し続ける。
「行き着く先は夢か現か。兄さん、どう思うね?」
「さあね」
船頭はぼんやり答えて欠伸をひとつ。
お読みいただきありがとうございました
原作はこちら
どこへでも行けるさ
作者:海堂直也
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