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夢の運び手
「移動企画」参加作品へのアンサーストーリーです
微睡の三日月船は、星の歌にゆらゆらと揺れながら夢の乙女を運ぶ。蒼く輝く黒髪は、船縁から藍色の夜空に広がって漂う。
「あちらへ野ウサギ、こちらへ白い雛菊を」
星の海に差し伸べるたおやかな指先から、数多の夢が零れ落ちる。
「逢いたい人に架け橋を、想う人にはブラウンローズ」
うたうように呟く乙女は、長い睫毛に星屑の霜を置く。
「おいで花綱、伸びろ蔦」
薄絹を纏う細い身体を三日月に預け、剥き出しの美しい肩から象牙の腕が優しくしなう。
「今宵ひとよの夢のあとさき」
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原作はこちら
予備校生は、時間鉄道に乗って
作者:石江京子
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