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ご隠居
「お仕着せ企画」参加作品へのアンサーストーリーです
ご隠居とは、一線を退いた人物である。だが物語のご隠居は、その多くが元気である。
その婆さまもご多分に漏れず、家業の煎り豆屋を息子夫婦に譲ってからも大人しく家で過ごしたりはしなかった。
やれ三丁目でお祝いがある、やれ隣町でお祭りがある。建前だ、柿落としだ、刈り入れだ。
「刈り入れ?」
「お祭りに来てた観光客の兄さんとこさ」
「婆さま何しに行くの」
「見学だよ」
「ひとりで?」
「ひとりだよ」
そのうち地球の裏側まで知り合いを訪ねて行くかも知れぬ。
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原作はこちら
片倉の鎌倉ババアのこと
作者:藤倉楠之
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