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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
85/131

85、


 エレベーターが止まった。扉が開く。目の前のだだっ広い空間。その先にカウンター画あり、綺麗なお姉さんが二人いる。ロングヘアーとショートヘアー。どちらも可愛くて大好きだ。

 僕と妹の顔を見て、お姉さんたちは笑顔を見せる。営業用かと思ったけれど、そうじゃなかった。

 お待ちしておりました。

 二人揃っての言葉は、耳に心地いい。それは、僕が男の子だからなんかじゃない。女の子の妹だってウットリする言葉だ。

 こちらへどうぞと、奥に誘われた。僕と妹は、お姉さんたちのなすがままだ。

 そろそろ来ると思っていたんだ。まったく、あいつの言うことはいつも間違わない。まぁ、そこに座りな。

 見たことのある顔がそう言う。名前も分からないし、面識もないけれど、確かにどこかで見かけてはいる。僕と妹は用意されていたかのような椅子に腰掛ける。

 あいつは毎日連絡をくれてはいる。けれどその居場所は分かっていない。あいつにもそれなりの事情があるってことだ。

 僕と妹はまだポカンとしている。この状況を把握するのは難しい。

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