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エレベーターが止まった。扉が開く。目の前のだだっ広い空間。その先にカウンター画あり、綺麗なお姉さんが二人いる。ロングヘアーとショートヘアー。どちらも可愛くて大好きだ。
僕と妹の顔を見て、お姉さんたちは笑顔を見せる。営業用かと思ったけれど、そうじゃなかった。
お待ちしておりました。
二人揃っての言葉は、耳に心地いい。それは、僕が男の子だからなんかじゃない。女の子の妹だってウットリする言葉だ。
こちらへどうぞと、奥に誘われた。僕と妹は、お姉さんたちのなすがままだ。
そろそろ来ると思っていたんだ。まったく、あいつの言うことはいつも間違わない。まぁ、そこに座りな。
見たことのある顔がそう言う。名前も分からないし、面識もないけれど、確かにどこかで見かけてはいる。僕と妹は用意されていたかのような椅子に腰掛ける。
あいつは毎日連絡をくれてはいる。けれどその居場所は分かっていない。あいつにもそれなりの事情があるってことだ。
僕と妹はまだポカンとしている。この状況を把握するのは難しい。




