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おばあちゃんが連れ去られるとすぐ、妹は二階のこの部屋に来た。その理由は、ここからだと外の様子がよく見えるからだ。妹はおばあちゃんがどっち方面に行ったかを確認していた。
そして僕が外に出て来たことを目に留め、リビングに戻ろうとした。けれど、この部屋の多くの本を見て、なにかを感じたようだ。グルっと見回し、果物の名前がついたこの本に目が止まった。そして真っ直ぐに近付き手を伸ばす。
その後が今っていうわけだ。
ここでじっと本を読んでいても仕方がないよ。おじさんを探しに行こう。おばあちゃんもきっと、同じ場所にいるはずだよ。
僕がそう言うと、妹は黙って頷いた。そして二冊の本を自分のカバンにしまう。重くないのかなと思ったけれど、口にはしなかった。
僕はリビングの机に残されていた充電器を一つカバンにしまった。机の上には三つの充電器を用意していた。もう一つ残っているけれど、そのまま置いていこうと思う。理由は分からないけれど、そうするべきだとの直感が働いた。




