↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベイビーゾンビ  作者: 林広正
PR
39/131

39、


 ゾンビが赤ちゃんゾンビを認識しなくなる年齢は、乳歯が生えてからかも知れない。他の例がないから分からないけれど、妹に乳歯が生えてから、ゾンビが家に集まらなくなった。ライヴ会場以外でもゾンビに無視をされている。

 ゾンビである妹は、携帯電話を持っていない。ということになっている。国からの支給は受けていない。出生の登録はしていないから当然だ。

 ゾンビが蔓延する前の世界なら、登録をしないと不便なことも多々あった。けれど今は、登録することにあまり意味を感じない。出生の登録は、ゾンビ化した人数を把握するためだけに使用されていると言っても過言ではない状態だからだ。

 とは言っても、学校に入る際には必要になるらしい。学校に通うことに意味なんてないと父親は言っているけれど、学校に行くことで得るものもあるとおじさんは言う。なんとかして出生登録をしておくとおじさんは約束していた。役所で仕事していると、そういったチャンスがやってくるらしい。

 妹の出生登録をしなかった理由は簡単だ。登録するには本人の血液検査をしなくてはならない。検査をすれば、もしもゾンビだった際にはすぐにバレてしまう。

 おじさんはすでに、妹と同じ年に生まれた女の子の血液を手に入れている。検査も済ませていて結果も出ているらしい。後はそれをバレないように登録すればいい。一年前の記録が一つ増えたところで、気がつく人間は役所内にはいないとおじさんは言っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。