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登場人物は勝手に動き出す?

 小説や漫画を書いていると、「登場人物が勝手に動いてくれる」という状態になるときがある、という人がいるのではないかと思います。

 話に詰まりそうな時に、登場人物の行動が何故かスラスラ思い浮かんだり、セリフが勝手に出てきたり、あるいはその登場人物の性格を生かしたイベントができたり、といった感じです。


 もちろん最初の頃は、登場人物の設定も大して定まっていないはずなので、そういうことは起こりにくいと思います。

 まずは舞台を整えたり、世界観を語ったりと、設定を準備するのに忙しくて、なかなか登場人物の設定までたどり着かないこともあるでしょう。


 普通、何かイベントがあって、登場人物を動かしていく段階で、「この登場人物にはこういうセリフを言わせよう」とセリフを当てていくでしょう。そうやって、沢山のセリフをしゃべらせ、動かすことで、登場人物の個性を作り出していきます。

 ところが、ある程度キャラが固まってくると、ある場面で「この登場人物ならこう言いそう」というのがぱっと出てくるようになります。あるいは、「こいつがいるからこういう事態になりそう」という、新しいアイデアが生まれるようになります。

 プロット段階では大して考えてなかったことも、実際に登場人物を動かしてみると、プロット以上に動いたりしゃべったりしてくれる。そうなると、書くのも楽しくなってきます。


 何故、そういう状態ができるのか。それは、「作者が登場人物の特性を理解しているから」です。


 何らかの出来事があって、「(その話に出てこない)○○ならなんて言いそうか」「○○ならどんな行動をとりそうか」と言われたとき、有名なキャラクターだったら、良く知っているセリフをもじったセリフを言いそう、と考えたり、有名な場面を引き合いに出してこういう行動をとりそう、ということがすぐに思い浮かぶのではないかと思います。

 それは、そのキャラクターがどのようなキャラクターであるかが周知されているからです。

 同じように、登場人物の性格や性能を理解していれば、どんな展開になるか、ある程度予想がつけられます。

 逆に、「ここではこの登場人物はこういいそうだけど、あえてこう言わせよう」というような、読者を裏切ることもできるでしょう。


 なかなか登場人物がしゃべってくれないときは、その登場人物の性格がきちんと定まっていない可能性があります。しかし、逆にそこから登場人物の性格を固めていく話を作ることができるわけです。


 登場人物は、物語の華であり、中心です。

 自分の登場人物の性格、把握してますか?

 もしわかりにくければ、紙に特徴や性格、今までの特徴的なセリフを書いてみるとよいでしょう。

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