ストーリー考察:ハーレム物の女性の登場人物
ストーリー考察、という名の人物考察なわけですが、今回はハーレム物に登場する、女性キャラクターについての考察です。
前回の主人公に続く主要キャラとなる女性キャラクター。ハーレム物となると、この女性キャラクターに魅力があるかどうかで、読者の評価も大きく変わってくるといっても過言ではないのではないかと思います。
読者はこの女性キャラクターにも注目しており、自分の好みにあったキャラクターがいればそのキャラクターを応援したくなるものです。読者の好みにあったキャラクターを出すためにも、性格や体型、年齢などはいろいろとバラエティに富んだものを準備したいものです。
では、いったいどんな性格のキャラクターがいるのか。ある程度考えてみました。
・主人公の本命:おとなしくて、なかなか本音が言えない
やはりハーレムと言っても、主人公の本命の女性はほしいものです。この本命の女性の心をつかむために、いろいろと苦労したり頑張ったりする、という物語が描きやすいからです。
主人公は本命の彼女になかなか気持ちを伝えられない一方で、本命の彼女も思いを主人公に伝えられない。読者からすればじれったいような関係が、どのようになるか分からない物語を進めていける原動力になるのではないでしょうか。
・アクティブだが奥手
本命の女性と違い、他の登場人物に対して積極的で活発、友達も男女問わずに多い、という感じの登場人物。こういう人がいると、物語に活気が出てきますよね。
その表向きの行動とは裏腹に、人に気持ちを伝えるのが苦手で、主人公に思いを切り出せない、あるいは、何かに邪魔される、そんな感じの登場人物。
・主人公に対して積極的
周りの目を気にせず、主人公にガンガンアタックしていく登場人物。時に他の女性に嫉妬したり、主人公の気を惹くためには手段を選ばない。そんな非常に活発な女性がいることで、他の女性も何とかアピールしようと努力したくなるものです。
・二重人格、八方美人
主人公にはいい顔をするけれど、ライバルには容赦しない。本性を知っている人からすれば主人公に注意してもらいたいのに、主人公はそのキャラをかばう。多分、二重人格のキャラって、書いていて楽しいとおもうのです。いろんなエピソードができますしね。
・ツンデレ、お嬢様
やはり萌えポイントとして抑えておきたい一つですよね。ツンデレキャラやお嬢様キャラ。
ツンデレは読者に需要がありますが、お嬢様キャラっていうのは物語の需要が高いのです。何故なら、お金持ちというのはいろいろとストーリーに絡め安いからです。もちろん、お嬢様=お金持ち、とは限りませんが。
・委員長キャラ
学園物なら、是非とも欲しい登場人物。性格はいろいろありますが、とにかく委員長やってるだけあって賢かったり、統率力があったりするキャラのほうがいいでしょう。
・本命女性キャラのサポートキャラ
主人公に矢印は向いていないものの、本命の女性キャラの恋を応援する立場にある女性キャラクター。こういうキャラを絡めるストーリーもあったほうが、女性キャラを動かしやすいのではないでしょうか。
・トラブルメーカー
何かにつけて問題を起こしたり、他の登場人物の足を引っ張る登場人物。話のきっかけに使いやすいでしょう。
キャラの性格は、物語の舞台によっても色々あるため、とりあえず学園物で使えそうなものを挙げてみました。バトル物だと、女性指揮官だったり、回復役だったり、スキルが低くて足を引っ張る人だったりといろいろとバラエティ豊かなキャラが登場できるでしょう。
基本的には「おとなしいか活発か」「主人公に対して積極的か消極的か」に分かれると思います。このキャラの書き分けでたくさんのキャラクターを出すことによって、いろんな読者のニーズに応えて行くわけです。
そして、各女性キャラが主人公を好きになるきっかけは、そのキャラクターの立場を利用したものがよいですね。そのためにも、主人公は比較的いろんなことに興味を持つ好奇心が欲しいところです。
さらに、各キャラはできるだけ出番が均等になるようにストーリーを構成したほうがいいでしょう。もしかしたら、出番が少ないキャラが好きな人だっているかもしれませんから。
ハーレム物はなんと言っても女性キャラクターが目玉となりますから、読者の心をつかむようなキャラクター作成をしたいですね。