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ストーリー考察:ハーレムものの主人公

 小説はあまり読まないほうなのですが、時々参考のために短編とかをかじったりはするのです。

 最近は活動報告なども遊びに行ったりしています。もしかしたら、コメントを残すこともあるかもしれません。


 そんな中でも、「この小説は○○物です」みたいなものが結構みられます。そんな「○○物」な小説について、ちょっと考察してみよう……というのが、私の「ストーリー考察」です。個人的意見や解釈があるので、一概に参考になるとは言えません。何か間違っていることもあると思いますので、メッセージや感想で指摘していただければ……と思います。


 まず注目したのが「ハーレム物」というもの。個人的な想像ですが、これは「登場する女性キャラクターが、次々に主人公のことを好きになっていくもの」だと考えています。漫画でもよくありますし、やはり主人公というものは物語の中心になりますから、いろんな人に好かれなければいけません。

 もしかしたら勘違いがあるかもしれませんが、「ハーレム物」はとりあえず上記の定義で話を進めていきます。


 嫌われる主人公……というのもいるかと思いますが、大半の物語は、読者が主人公を追っていくものですから、主人公は魅力的なもので無くてはいけません。

 ましてや、「ハーレム物」ですから、男性主人公は登場する女性キャラクターから好かれる要素を持っていなければなりません。理由無く人を好きになる、っていうのはほとんどありませんからね。一目ぼれでも、何らかの理由があると思います。

 さらに言うなら、「主人公」ですから、女性読者からはもちろん、男性読者からも支持されるような人物でなければならないでしょう。「なんだよ、こんな設定だったらモテて当然だろ」というよりは、「ああ、これだったらモテるな」という感じです(同じような言葉ですが、ニュアンスは違います)。

 では、一体どのような主人公なら、ハーレム物の主人公として成り立つのでしょうか。


 こういうものは、小説はもちろん、漫画やアニメなんかを参考にすると良いでしょう。そうすると、ある程度共通点が見つかると思います。


・どんな人にも優しいこと

 やはり怖いよりは優しいほうが、人としては安心感がありますし、好きになる要素に「優しい人」と挙げる人は多いのではないでしょうか。

 もちろん、ただ優しいだけではダメです。「どんな人にも」というのもポイントで、特定の人だけ、というのでは逆に評価が下がるのではないかと思います。また、人だけでなく、動物や植物に対しても同様に優しく、丁寧に扱う、という人物のほうが、「人としてできている」という評価を与えると思います。


・どんなことにも一生懸命であること

 頑張る人、というのはやはり好感を持てるのではないかと思います。だらけている人なんて、あんまり好きな人はいませんよね。

 この「頑張る」というのは、誰でも出来そうで出来ないことなのです。もし誰でもできるなら、「モテたいなら頑張れ」ってことになりますから。


・意思がはっきりとしていること

 正しいことは正しい、間違っていることは間違っているとはっきり言える人。また、正しいことをしている人に対しては応援し、間違っていることをしている人に対してはきっちり正そうとする人。正義君、というわけではないですが、自分の意思がはっきりしている人は、自分を引っ張ってくれそう、ということで好感が持てるのではないかと思います。

 また、こういう主人公には、ちゃんと好きな人がいることが多いです。これも「自分の意思がきっちりとしている」ということの表れだと思います。いろいろあってなかなか想いが告げられず、いろんな出来事が起こり、最後には……という展開もできますしね。

 逆に、「意思が弱くて自虐的な人」という主人公も、逆に母性をくすぐられる要因になるのではないかと思います。ただしこの場合、きっちりと主人公を成長させ、強くさせないと共感が得られにくくなると思います。


・比較的硬派な人

 軟派な人、誰にでも手を出すような人は、あまり好感を持たれないのではないかと思います。女性の中には「彼女もちはNG」みたいなことを考える人もいるのではないかと思います。意中の女性がいると分かると、その人に対しては敬遠しがちになるのではないかと思います。

 前述にあるとおり、主人公には想い人がいることが多いですが、大抵はその想いを知っているのはせいぜい友人程度であることが多いでしょう。意中の女性がいないなら、「自分にもチャンスがあるかも」と、好意を寄せることもあると思います。

 逆に、見た目や雰囲気が軟派な人でも、性格や行動によっては好感を持てるキャラクターにすることができます。


・なんらかの弱点、抜けているところがある人

 かなり理想の主人公像を述べてきましたが、当然完璧な人間というのはなかなかいないでしょう。いたとしても、完璧すぎると好感を持ちにくくなります。

 どんなに完璧に見えても、人間なら何かしら欠点があるものです。例えば動物が苦手とか、何かの食べ物が苦手とか。極端に言うと、女性が苦手、という設定もありだと思います。

 人はお互い欠けているところを補おうとして惹かれあうところもあり、これらの欠点も主人公の魅力ともいえます。欠点を絡めて主人公を追い詰める話を作ることも出来ますしね。


 いろいろと述べてきましたが、重要なのは「女性が惹きつけられ、読者が応援したくなる魅力的な主人公」です。どんな物語にも主人公の設定は重要ですが、モテる主人公は読者にもモテなければならないと思います。

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