自分が見えている世界は何だろう
フィクションにしてもノンフィクションにしても、文章として書き記すことというのは、自分が頭の中で描いているものです。
以前の記事にもありましたが、自分の考えていることを文章にするということは、読者に対してメッセージを伝えるということになります。
伝えたいメッセージ、それは、自分が見えている、あるいは考えていることそのもの。
本当に伝えたいメッセージがあるのであれば、自分が見えている世界というものをよく理解しなければなりません。
自分が見えているものは何か?
自分が聞いている(聴いている)ものは何か?
自分が考えていることは何か?
自分が経験したことは何か?
自分が感じたことは何か?
そうしたものをまとめた先に、
自分が伝えたいことは何か?
というものがあります。
会社の上司にも、よく「自分を知ることが大切」と言われています。
自分にはどんなことができて、どれくらいの力量があって、どんなミスをして、どんな悪い癖があるのか。
それを知っておかなければ、防げるミスも防げないし、できないことをやれば失敗するのは確実になります。
小説においても、自分が得意なことをよく知り、自分が書きたい文章をよく知り、自分が伝えたいことをよく知らないと、良い文章を書くことができません。
自分がその小説で何を伝えたいのか。それを考えることは、自分が見えている世界をきちんと理解することなのです。




