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読者の考えを利用する

 小説を書く際には、読者が何を考えているのか、というのを考えながら書く方が、より読者視点の文章になりやすいのではないかと思います。

 逆に言えば、自分が小説を読んでいて、どういう風に考えているのか、どういう情景が思い浮かんでいるのか、ということを考える必要があります。


 例えば、小説を読んでいて情景がわかりにくければ、何故わかりにくいのか、何が想像できないのか、ということを考えます。そうやって考える癖をつけておくと、例えば推敲しているときに、自分の小説に物足りないものが見えてくるのではないかと思います。


 読者の考えを知る、あるいは読者の考えを読む、というのは、物語を構成していく上でも重要なファクターとなります。

 話を作りながら、「多分読者はこう考えているんだろうな」ということを考えつつ、「次はその考えを覆すような話を作ろう」というようなこともできるわけです。

 例えば「固定観念」を利用すること。ショートショートではよく使われることですが、人間には「これならばこう」という固定観念がよくあります。

 逆にそれを利用してやれば、読者を驚かせることができるでしょう。つまり、読者が思っていたことを覆すようなオチを作ればいいわけです。


 例えば、一般的に当然だと思われていること、あるいはテンプレート的な話に対して、よく調べてみることも重要だと思います。

 私の短編小説「魔王の誘惑」にもありますが、魔王が「勇者よ、私と手を組めば世界の半分をやろう」という話。地球が舞台と考えると、世界の半分もらったって、それが全部海だったら意味ないですよね。

 普段からいろんな疑問を持つことで、「あれ、これって実際こういうことだよね」がたくさん見つかるのではないかと思います。

 そういうことを考えながら、いろんな方向にアンテナを伸ばしていく。そうやって、読者の考えを覆す話を作ることで、読者を楽しませる文章を作ることができます。


 ただ、時には読者が想像しているような展開にすることも必要となります。

 冒険ものだと、あんまり主人公がやられてしまうといった展開はありませんし、基本的には主人公が最終的に勝つという話を期待するでしょう。それぐらい、読者は主人公を応援するものです。


 うまく読者の考えを読み取り、自分の話の中で、ここではどう考えてくれるのか。それを意識してみると、また話作りも違う方向に進むのではないでしょうか。

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