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スタートダッシュの大切さ

 とある活動報告で見たのですが、「アクセス解析をすると1~2ページ拾い読みしている人が多い」という話がありました。

 長編小説を読もうと思ったとき、どういう小説を読もうと思うのか。いろいろと選定方法はあると思いますが、


・好きなジャンルであること

・気に入ったタイトルであること

・あらすじが読みたいと思うこと

・冒頭からおもしろそうだと思うこと


 というのが挙げられるのではないかと思います。

 本を買うにしても、タイトルだけで買ったり、あらすじを読んで買ったり、有名だから買ったりとあると思います。立ち読みできるところでは、最初にパラパラめくって、おもしろそうだと思ったら買う、という人もいるのではないかと思います。

 ましてや、ネット小説では、冒頭分を読んで面白そうでなければ、すぐに切ることができるので、継続して読むかどうかという判断にされやすいのではないかと思います。

 もちろん、タイトルやあらすじが面白そうでなければアクセスすらしてもらえないわけですが、継続して読んでもらえるためには、まずは最初が肝心なのです。


 大切な冒頭文、読み始め。どのようなことに意識したらいいでしょうか。


・読みやすいこと


 とにかく読みやすさは重要です。読みづらければ、その先がどんなに面白くても、途中で読者は投げ出したくなります。

 以前書いた、「読みにくさを解消する」のチェック項目を見て、いろいろと修正してみましょう。


・世界観に入りやすいこと


 以前の書いた「設定資料集を読みに来たんじゃないんだから」にも書きましたが、最初からずらずらと自分の世界観を書き並べられると、読者の頭がついていかなくなります。

 また、そのように無理やり詰め込んだ世界観は、すぐに忘れてしまうでしょう。

 世界観の説明は、情報を小出しにしていったり、現状を繰り返し説明して、読者になじませるようにしたほうがいいでしょう。


・登場人物に感情移入しやすいこと


 冒頭でいろいろと登場人物の情報を出すのは難しいと思いますが、とりあえず主人公に対しては感情移入できるよう、なるべく多くの情報を出したいものです。

 感情移入できない登場人物ばかりの小説って、あまり楽しくないですよね。


・どういうシステムか、どういう状況かを把握しやすくする


 世界観の詰め込みすぎも悪いですが、あまりに状況を把握しにくい状況だと、そこから読者は置いてけぼりになる可能性があります。

 最低限知っておいてほしい知識は、早いうちに出しておきましょう。


 なかなかすべてを実行するのは難しいですが、とにかく最初は「この先の物語が知りたくなる」ような内容にしておく必要があります。

 世界観の説明については、すべて地の文にしてしまうと飽きてしまうので、「状況を知らない登場人物」に、「状況に詳しい登場人物」が説明する、という形のほうが、読者も知識が入りやすいと思います。


 連載小説をやっていて、「アクセス解析で最初の数話はアクセス数が多いんだけどなぁ」と思っている人は、最初で読むのをあきらめている人が多いからかもしれません。案外、最初の数行読んだだけで、作者の力量がある程度読めてしまうものです。

 一度最初の文章を読んでみて、「自分ならここから先読もうと思うか」を考えてみるとよいと思います。

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