会話文のみで物語を作ってみる
小説を書く上でストーリーが進むときというのは、やはり会話文で登場人物が行動しているときなのではないかと思います。
情景描写や舞台などは著者の脳内で一瞬で「絵」として描くことができ、わざわざ文章で考える必要はありません。しかし、台詞となると「絵」で表現するのではなく、文字で表現しなければなりません。
つまり、会話が進むということは、物語が進んでいるということです。
小説を書く上で会話文は欠かせないもので、著者としては動きがある書いていて楽しいところです。しかし、その間で情景描写を書いたり、現在の状況を書いたり、登場人物の特徴を書いたりと、いろいろとやることがあります。
大体話が進まなくなるのは、そういうところで時間を取られたり、プロットを考え直したりしているからなのではないかと思います。
そこで、まずは一番書きやすいと思われる、会話文だけで物語を進めていくのはどうでしょうか。
最初に会話文だけずらずらと書いておき、後から登場人物の特徴や背景描写等を間に入れていくのです。
こうすれば、大筋の話が見えてきますし、面倒な作業を後回しにできます。また、全体が見えないと書けない背景描写や特徴もかけますし、伏線もその中に入れることができます。
ただ、弱点としては、会話文だけだと途中で誰がどんな台詞をしゃべっているのかわからなくなってしまう、というところが挙げられます。
それを防止するために、台本方式で頭にしゃべっている人をメモしておくとよいと思います。
台本形式の文章を嫌う人もいますが、とりあえずメモなので、好き勝手につけておきましょう。ただ、投稿する際には消すのをお忘れなく。
小説を書いていて一番楽しいのは、自分が思い描いていたストーリーがすらすらと文章になっていくときです。
まずはその感覚を感じるために、「とにかくストーリーを進める」ということを意識しておくとよいのではないかと思います。




