個性的な文章を作る必要はない――個性的な文章って?
自費出版でも何とか出版したいと考え、今いろんな出版会社を調べているところなのです。
できればある程度の評価が欲しいので、費用面も考えて最低でも共同出版くらいまでは提案してもらえるような作品を作りたいなぁ、と思ってます。共同出版といっても、ほとんど費用は著書持ちなんですけどね。
自費出版を専門とする出版社でも、やはり出版するからにはいい本にしたい、多くの人に読んでもらいたい、というのがあると思うのです。もちろん、自社から出版し流通した本が売れれば利益になるわけですから、たとえ自費出版といえども手を抜くわけには行かないのです。
いくつかの出版社の中には、出版するに当たっての注意や文章の書き方をレクチャーしているページ・ブログもありますので、もし自費出版を考えている人がいましたら、価格や期間、オプションだけでなく、そういうところもチェックしてみるとよいと思います。
さて、タイトルの話。とある版社のブログで取り上げられていたことです。
小説は自分で考えて書くものですから、どうしても自分自身が書いた文章の特色を出したい、つまり個性を出したいと思うものです。
書き手にとっては、他の作品とは違う、自分にしかない表現を取り入れることがよい文章だと思ってしまいがちですが、実はそうではないと。
一部を抜粋しますと、
【読者にとっては読む文章が個性的かどうかなどどうでもよいのであって、読んで面白いか面白くないか、ためになるかならないか、それだけが問題なのである】
ということです。読み手側に回ってみるとわかるのですが、確かにその通りだな、と思います。
小説を読む際に、わざわざ「その小説が個性的であるかどうか」なんて考えないと思います。考えるのは、読んでいておもしろいかどうか、あるいはためになるかどうか、なのだと思うのです。
じゃあ、「個性は必要ないのか」というと、そう言うわけではありません。
たしかに小説に求められるものにオリジナリティーというものはありますが、重要なのは「言いたいことが伝わる文章にすること」です。
いくら個性的な文章で、理解できればおもしろいような内容でも、それが伝わっていなければ個性も何も意味を成しません。
そういう意味からも、まずは「読みやすい文章」「言いたいことが伝わる文章」というのを第一に心がけるべきなのです。
実は、こういう「読みやすい文章」「言いたいことが伝わる文章」を目指し、自分なりに試行錯誤していくことが、「個性的な文章」を生み出しているのです。
例えば、今自分が考えている風景を伝えるために、めちゃくちゃ詳しく背景描写を書く、というような書き方をすると、「風景が簡単にイメージできる作家」という個性が生まれますし、戦闘シーンを表すためにたくさんの戦闘シーンに触れ、それをうまく表現することができれば、「戦闘シーンに特化した作家」という個性が生まれます。
テンプレート作品、と呼ばれるものがありますが、別にテンプレ作品が悪いわけではありません。例えば推理ものだと、
1.登場人物、舞台の紹介
2.事件発生
3.証拠集め、情報収集
4.推理
5.解決
というような流れが大体決まっています。ファンタジーにしたって、VRMMOにしたって、異世界物にしたって、そういう流れはある程度決まっています。
しかしながら、流れが決まっていれば「個性が無い」かというとそうではなくて、そういう流れに従いながらもきちんと相手に伝わる文章を書くことで、どこかで個性が出てくるものです。
アイデアは無数にあり、誰だって自分オリジナルのアイデアを持っている。しかし、そのアイデアを活かせるかどうかというのは、著者の表現の仕方によります。
自分は個性的な文章を書けない、と思っている人は、まず読み手に伝えようとする文章を考えて見ましょう。
案外できていない人は多いと思いますから、そういうところで差をつけていけば、いずれは評価されるようになるのではないかと思います。




