ストーリー考察:MMORPGの舞台設定とシステム
小説を書く上で一度は書いてみたいものに、MMORPGを元にしたものがあります。
最近はネットゲームもかなり普及していて、以前では考えられないほど、ゲーム上での繋がりが広がってきました。それゆえに、ネット上での問題があったり、ネット友達との関係であったり、システムエラーの問題だったりということがいろいろ挙げられています。
ネットゲームといえば、やはりさまざまなミッションを繰り返してキャラを鍛えていくRPGでしょう。戦闘シーンは書いていて楽しいですし、さまざまなイベントも起こしやすいというのが魅力的です。
しかし、MMORPGで一番特徴が出るのは、「そのゲームがどういうゲームなのか」ということです。
単に武器と防具、アイテム、アバターがあって、ミッションを繰り返して強くなる、というだけではまるで個性が無いでしょう。
大元のゲームは何かを参考にして、例えば制限を加えたり、機能を追加したりしていけば、徐々にオリジナリティが出てくるのではないのではないかと思います。
例えば「剣だけで戦う」「装備が一切出ない」「アイテムを使って戦う」「モンスターを駆使して戦う」「仲間を利用して戦う」「魔法のみしか使えない」と言ったような、普通のMMORPGでは使える要素を一つに絞ったり、制限してみるとどうでしょう。
機能を追加する、というのはオリジナリティを出すのに便利ですが、ここで注意したいのは、あまり要素を増やしすぎると、読者がついていけなくなる、ということです。
読者はゲームをしているわけではないですし、小説内のゲームの説明書を持っているわけではありませんから、ゲームに関する知識は最小限にとどめる必要があります。
機能を追加するにしても、小出しにしていけば読者もついていきやすいでしょう。
なんらかのゲームをする際、かなり機能が解放されたゲームをいきなり始めるよりは、あまり解放されていない状態から初め、徐々に解放されるほうが、覚えやすいのではないかと思います。それと同じ要領でいけばよいのではないかと思います。
読者に舞台設定やシステムを理解させるためには、主人公か主人公についていくキャラクターを初心者にしたほうがいいでしょう。そうすれば、ゲームのやり方を解説しながら物語を進行できます(つまりチュートリアルの感覚で読者に説明できる)から、物語にスムーズに溶け込んでいけると思います。
MMORPGはやはり最初が肝心だと思います。ここでうまく読者にイメージを与えられないと、わけの分からないうちにストーリーが進んでいき、「え、これ何の機能使ってるの?」となって混乱してしまうでしょう。
個性を出すのも、読者をついていかせるのも、まずは舞台設定とシステム。これを最初にきっちり説明しておく必要があるでしょう。




