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ストーリー作成のヒント:矛盾から生まれるストーリー

 長編小説を書いていると、登場人物のキャラクターや舞台、あるいは事件の設定などをきちんとしていなければ、途中で話がぶれてしまったり、最初の設定と異なったりしてしまうことがあります。

 例えば、AさんはBという出来事を知らない設定で話の途中から出てきたのに、しばらくすると何の情報もないのに何故かAさんがBの出来事について話し出す、といった感じです。

 早い段階で気が付けば修正も利くかも知れませんが、かなり書いた後だと、大幅に路線を変更いなければならなくなる、といった状況に陥る可能性があります。


 短編から長編、連載にしようとした場合、短編だとどうでもいい部分で適当な設定でよかった場面が、長編に変化させようとした瞬間に足かせになる場合があります。

 例えばミステリーだった場合、短編だとあんまり関係なかった死亡推定時刻や死体発見時刻が、長編になるに連れて「この設定だと、このままじゃ登場人物の行動がおかしくなってしまう」ということが起こりえるかもしれません。この時間を変えると、他の設定がおかしくなる、となってしまった場合は、むやみに時間を変えることができないでしょう。

 そういった場合、逆転の発想をしてみましょう。「この時間だと登場人物の行動に矛盾が生じる」ではなく、「この時間にした場合、何故登場人物がこのような行動になるのか」というのを考えるのです。

 例えば、その時間になるトリックを思いついたり、実は登場人物の行動は、その時間で矛盾しない方法があるといったことを思いつくかも知れません。あるいは、その時間になった理由を考えることもできるでしょう。


 大きなところでなくても、最初から自分の文章を読んでいると、登場人物の性格が変わっていたり、行動パターンや嗜好が変わっていたり、舞台となる場所の様子が当初と違っていたりしているかもしれません。

 その理由を考えたり、そうなったエピソードを作ったりすることで、また新しい話が出来るのではないかと思います。


 矛盾探しというのは、推敲の時点で見つかることもあります。もし推敲していて、そういった矛盾した部分を見つけたなら、それは新しい展開を生むチャンスだといえます。

 何か話の流れがおかしいと思ったり、登場人物の行動がおかしくなったとおもったら、そうなったエピソードを考えて見ましょう。

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