紙媒体とブラウザの違い
小説を書こうと思ったとき、パソコン普及前だと、ノートとかチラシの裏に思うままに書いて、それを見せっこしていた、という人もいるかもしれません。
だんだんパソコンが普及していくと、ワードやメモ帳で書いて、それを印刷することで手書きよりもきれいに、見やすくすることが出来るようになりました。
さらにインターネットが普及すると、自分でホームページを作って、作った小説をアップロードして公開する、ということが出来るようになりました。私が高校時代あたりに小説を書いていたころは、個人のホームページを作るのが流行っていましたので、そういうことも良くやっていました。
現在では小説投稿ページがたくさんあり、より「小説を読みたい」人に対して幅広く自分の小説を公開できるようになりました。
身近な人間から、ネットで知り合った人へ、そして、小説が好きな人の多くの人へ、自分の作品を広めるチャンスができるようになりました。
昔は、ちょっとずつ書いていって、できた分だけアップロードして公開、という形をとっていたのですが、現在は小説投稿サイトがあります。書きかけのものも保存できるし、できたら公開、ということもでき、さらに連載と短編の区別、シリーズ管理などもできて便利になりました。
一方では、ある程度作品も多くなったので、紙に印刷して他の人に読んで貰う、ということもしています。
しかし、紙に印刷したものを読ませた場合と、自分のページを紹介して読んでもらった場合とでは、感想が異なることがあります。
紙で読んだらそうでも無いのに、パソコンで読んだら読みづらい、ということが結構あります。
パソコンは長時間眺めていると視力が落ちる、などといわれていますが、長時間見ていると目が疲れてしまいます。特に文章の場合だと、じっと見つめている時間が長いので、それが顕著になってくるのだと思います。
パソコンから見る文章というのは、できるだけ改行が多かったり、空行が多いほうが読みやすいと感じるみたいです。紙に印刷された小説を読むとそこまで改行・空行が多くないと感じるかも知れませんが、それをそのまま投稿サイトで同じように改行・空行を少なくすると、なんだか詰まっている感じがして、読みづらい印象を受けるのでしょう。
そういう理由から、こういう、インターネット上で公開する際は、結構頻繁に改行したり、空行を入れたりすることを意識したほうがいいようです。
自分では「まだ改行は必要ない」と思っていても、読者側からすれば「そろそろ改行を……」と思うかも知れません。
どこかの出版社に投稿する際は、改行や空行を少し減らす必要があるかもしれませんが、投稿サイトでは意識的に改行・空行を増やしてみましょう。




