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ストーリー作成のヒント:自分で謎を作って解く

 小説を作る上で、やはりストーリーの作成というのが難しい課題ではないかと思います。

 アイデアはあるが先に進まなかったり、アイデアが無いまま思いつきのまま進めたり、結末は決まっているけど間が埋まらなかったり、あるいは何か書きたいけど何を書けばいいか分からなかったりと、手が止まってしまう理由はたくさんあります。

 私も、ある程度アイデアや先の展開は見えているのに、間のストーリーが埋まらないことが多いのです。そんなときに無理やり情景描写書いたり、キャラに変な会話をさせたりすることが多いです。


 そこで、無理やりストーリーを作る手段を一つ考えて見ました。「自分で謎を作り、それを自分で解く」のです。

 読者を楽しませるためには、読者に「続きを読みたい」と思わせることが必要になります。その要素の一つとして、いろんな部分に謎を含ませることが挙げられます。つまり、その謎になっている部分がいつ明かされるのか、どういう風になっているのか、ということで読者をひきつけるわけです。


 物語は作者が一つ一つ登場人物や舞台を設定していくものです。しかし、必ずしもすべてを設定するわけではないですし、設定しきるわけでもありません。

 そこで、「設定していない部分」「設定しきれていない部分」というものをピックアップし、「これはどうなっているのか?」というのを自分で考えてみるのです。それを物語の核にした話を一つ作ってみると、案外おもしろい話になったりします。


 私は短編で「デートインザドリーム」という話を書きました。そのときはそれで物語は終わっていたのですが、物語で明かされていない部分をいろいろ設定していった結果、「デートインザズー」「デートインザヘヴン」という話が出来、すっきりとした一連の物語となりました。

 短編でも、設定しきれていない部分をいろいろ設定していくことで、長編へ変化していくことが可能なのです。


 例えば、登場人物の設定。まず登場人物の履歴書を作っておき、設定されている部分を埋めていきます。そして、設定していない部分についてのエピソードを作ってみる、といった感じです。

 例えば、舞台の設定。何故そこが物語の舞台となったのか、他の場所とどのようなところが違うのか。それだけでも、結構おもしろい話が出来るのではないでしょうか。

 例えば、登場人物の動機。登場人物は何故その事件を起こしたのか、主人公は、何故そのようなことに巻き込まれたのか、その登場人物は、何故主人公を知っているのか、その登場人物は、何故主人公の手助けをするのか。その理由を考えるだけでも、いろんな物語に発展していったりします。


 私の作品、「デートインザドリーム」の例を挙げてみます。

 もともと、「夢では彼女にデートの待ち合わせ場所を伝えたが、現実で伝えていないのに何故か待ち合わせ場所や時間を彼女が知っていた」という「意味が分かると怖い話」だったのですが、そこで「彼女が何故待ち合わせ場所や時間を知っていたか」とか、「夢に出てきた少女は誰だったのか」とか、「途中で出てきたニュースとの関連性は何か」とか、そういうことを拾っていきました。

 そうして、きちんと主人公や彼女の名前を設定し、動物園でのデートの様子を描き、ニュースとの関連性、夢に出てきた少女との関連性を繋げ、一つの結末に至りました。


 このように、自分で設定していない部分を「謎」として捉え、それを設定していくことで、物語が一つ作れることもあります。

 ストーリーの先に詰まったら、自分の設定していない部分を見つめ直してみるのも良いと思います。

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