情景描写と心情描写
学校の国語や現代文の授業では、小説を扱うと必ずといっていいほど心情描写の問題が出てきます。
「このときの○○の気持ちはどのようなものだったか」というような。
そのときによく解答のヒントとして挙げられるのが、「情景描写」です。逆に、情景描写のところを取り上げ、「~とありますが、これは主人公のどのような気持ちを表しているか」というような問題の出し方もあります。
上記のように、情景描写と心情描写というのはかなり密接な関係にあります。よく使われる例が天気ですね。
なにやら不穏な空気のときは晴れていた空が急に曇り空になる、悲しい気持ちになった時は雨が降り始める、といった具合です。うまく情景描写を取り入れることで、わざわざ「○○は暗い気持ちになった」のような心情描写を文字で書く必要がなくなります。
心情描写を描くのには、アニメやドラマのような動画を参考にすると良いのではないかと思います。どのような場面で天気がどうなって、風がどのように吹くか。晴れたときや朝日が昇ったときというのはどういう状況なのか。そういうことを考えてみていると、ある程度法則のようなものが見えてくるのではないかと思います。後は、それを文章に書き表すだけです。
必ずしも情景描写が心情描写を示すとは限りませんが、上記のように、情景描写は登場人物の心情を映し出すのに一役買うことが出来ます。
心情描写が苦手な人は、情景描写によって登場人物の心情を表してみてはどうでしょうか。