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キャラクターのネーミング

 小説を作成する際に苦労するものの一つとして、キャラクター作りが挙げられます。

 物語は登場人物が動いて初めて進むものですから、キャラクター作りというものは時間を割きたいものです。


 どういう風にキャラクターを作るか。これは、自分のプロフィールを作ってみると良いのではないでしょうか。つまり、自己紹介を作れば、どんな項目を設定すればいいか、分かるのではないかと思います。

 物語を動かす中心となるキャラクターですから、物語に沿った性格や特技を持たせることは、作者が自由に決めることが出来ます。物語を進めて行く上で必要な能力などは、後付の設定を作ってもかまいませんし、徐々にキャラクターの印象をつける、というのは、物語を進めていく過程でできることです。


 しかし、意外と苦労するのがキャラクターの名前です。名前は最初に設定してしまうと後から修正できませんから、書き始める前からきっちりと決めておかなければなりません。

 特に長編小説ともなると、長く付き合ってくる名前ですから、そうそうありきたりな名前をつけるわけには行きません(意図的につけることは出来ます)。

 二次創作が多いのは、キャラクターの名前が最初から決まっている、というのが大きく、ストーリーを考えるのに時間が割ける、という理由が一つ挙げられるのではないかと思います。


 では、キャラクターの名前はどういうふうにつければいいか。名前付けに当たって必要だと思うことを挙げてみました。


・他の小説の登場人物とできるだけかぶらないこと

 この世の中には何万何十万と、果てしない数の小説がありますから、一つ一つかぶってないか確かめるわけにはいきません。しかしオリジナル小説なら、できるだけオリジナリティあふれる名前にしたいところです。

 一つ一つの小説を読まずとも、現在ならYahooなどの検索サイトがありますので、気になったら検索をかけてみると良いでしょう。日本人の名前なんか、かぶってないと思っても案外引っかかることがあるものです。


・読者が覚えやすい名前であること

 ややこしい名前だと、読者が覚え切れなくて混乱する可能性があります。オリジナリティを持ちながら覚えやすい名前、というのは必要でしょう。難しい話ですけどね。


 他にもあるとは思うのですが、やはり自分の小説、自分のキャラクターには愛着を持ちたいでしょうから、しっかりとオリジナリティのある名前をつけたいですよね。

 ただ、そうは言ってもなかなか思いつかないもの。そこで、名前付けのパターンをいくつか考えて見ました。


・実在の人物をもじる

 実在の人物の名前をそのまま使うわけにはいきませんが、少しもじった名前のキャラクターが多数出ている小説はたくさんあります。

 もじる方法は漢字を似ているものにしたり、読み方をいくつか変えたり、アナグラムにしたり、英訳、和訳したりといろいろあります。


・身体的特徴を取り入れる

 体が大きいから「大木」とか、足が速いから「速瀬」とか。そういうのを取り入れると、キャラクターの特徴が分かりやすくて、読者も「ああ、このキャラクターはこういう特徴だったな」ということを思い出しやすいでしょう。

 逆に体が大きいのに「小田」とか、そういうパターンもインパクトがあってよいと思います。


・友人や知人の名前を借りる

 そのまま使うわけにはいきませんが、例えば漢字を一文字ずつ取って名前にするとか、男性を女性にするとか、そういうふうにして名前をつける方法もあります。性格も本人そっくりにするなら、許可を取ったほうがいいかもしれませんが。


・天体名や植物の名前などを使う

 これも良くありますが、自然界には知られていないかっこいい名前の固有名詞というのがいくつかあります。これらをキャラクターの名前につけるのも良いでしょう。

 メジャーなのは、かぶりやすくなるので注意が必要です。


・名前を物語の伏線に使う

 よく使われるのが、男性とも女性とも取れるような名前(「ゆうき」とか「つばさ」とか)をつけて、「男性と思わせて女性だった」というパターンを作ることですね。他にも、名前から暗号を作ったり、逆に暗号が名前になっていたりと、物語によっては有効な手段になるでしょう。


 ちなみに私の場合、カタカナ語の場合、ふと思いついた単語を使ったり、最近知った単語をもじったり、日本語を英訳したものをもじったりして名前をつけます。ファミリーネームは、その場のノリで適当に考えたりします。

 日本人の場合は、苗字が普通の場合は名前が珍しくする、名前が普通の場合には苗字を珍しくする、というような作り方をします。そうすると、多分かぶりが少なくなるんじゃないかと思います(さすがに「さとうゆうこ」さんは日本人にたくさんいましたが……)


 この作り方はあくまで参考程度にしかならないでしょう。ただ、主人公もサブキャラクターも、しっかりとした名前をつけ、読者に愛されるキャラクターになるように育てていくことが大切だと思います。

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