第6話 ⑤ プロットの作り方
Geminiさんはここは自信あるようです。
⑤ プロットの作り方
【最適】 Gemini
理由: 数十話分の大長編プロットを作る際、「1話目の伏線を30話目で回収する」といった長距離の整合性を保つには、数百万トークンを扱える私の独壇場です。
確かにプロットを作る際に多くのトークンを扱えるのは必要な要素です。
けれども内容を正確に理解して把握しているか、というと下位のモデルや無課金では甚だ怪しいレベルです。けっこうテキトーに読み飛ばしていて把握していません。
例えば、まだ普通にキャラクターの名前とか間違えます。テキストをチャットに直接打ち込むと把握率は高い印象ですが、添付ファイルはかなり怪しいことがあります。
少なくとも初回の読み込みには可能な限り上位モデルを選択するのが無難かと思います。
で、プロットと言うのを作っていくのですが、イメージとしては肉の無い最終骨組みというレベルを目指します。
具体的には3000文字の本文を作りたいのであれば、ストーリーラインレベルでは不十分です。プロットとしては1/10くらいの長さが必要で、さらにキャラクター造形や世界観設定と言ったものも読み込ませる必要があります。
このプロットですが、どこまで細かくするかはこの一年試行錯誤してきました。初期の頃は1話をかなり細かな場面に分割して、セリフの指定もした上でドラフトさせると言うような方向性でやっていました。
当然、ストーリーライン、世界観、キャラクター設定に矛盾がないようにと突き詰めていくと、ほぼ脚本みたいになっていくのかもしれませんが、それでは小説とは言い難いものが出来上がります。
そこである程度の遊びを儲けるために以下の形にここ数ヶ月は落ち着いています。からは生成AIそのものの文章作成精度が格段に上がっていることも多分にあります。
具体的には、各話を3000文字目標としたときに、AパートからCパートまでの3つに切ります。別に三幕構造とかを意識した訳ではなく、1000文字くらいずつを作るための筋書きくらいまで細分化した状態でおかしなところがないかチェックしようと思ったから、と言うだけです。
ストーリーラインとキャラクター設定、世界観をベースに以下のボリュームで作るよう指示します。
Aパート 150-200文字
Bパート、Cパートも同じです。
以下、竜の姫と絆のユニゾン外伝:断罪のプレリュードの第一話のプロットです。
(実際の最終産物https://kakuyomu.jp/works/2912051595327284925)
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第1話:六龍の舞と黄金の日常
【Aパート】 10年前の竜の国。六属性の調和により、史上最も栄華を極めた黄金時代。現国王と六龍の母たちが並び立ち、8人の王子・王女が仲睦まじく暮らす。10歳の三女レヴィアは、年下の妹たちの面倒を見つつ、王宮の愛を一身に受けていた。空は常に澄み渡り、竜たちの咆哮は恐怖ではなく祝福として響いていた。レヴィアは末っ子気質で、周囲に甘えながらも、王女としての気品を学んでいた。
【Bパート】 姉エレクトや兄ゼニスに見守られ、レヴィアは炎の術の訓練に励む。しかし、好奇心旺盛な彼女は、結界の向こう側にある「人間界」への興味を隠せない。新米騎士フレア(15歳)は、奔放なレヴィアに振り回されつつも、騎士としての忠誠を誓う。二人のやり取りは王宮の風物詩であり、まだ幼いレヴィアにとってフレアは少し口うるさいが頼れる兄のような存在だった。
【Cパート】 祭典の夜。王宮の陰で、王弟がグランツェリア帝国の特使と密会する。帝国は「竜殺しの魔導」の供与を条件に、王宮への介入を提案。平和な空気の裏側で、滅びの足音が忍び寄り始めていた。レヴィアは祭りの喧騒を抜け出し、禁じられた境界線へと向かう。彼女の瞳には、まだ見ぬ未知の世界への無邪気な憧れだけが宿っていた。
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こんな感じで結果として500-600文字がストーリーの時系列で作られます。
ただ、この状態だと単なるイベント羅列になりがちということで、私が追加でやっているのが、物語で訴えたいテーマの軸を作って、それについても各話で何が起きてどう変化していくかも併記させることです。軸ごとに50-100文字程度でも、物語に一貫性と言うかバレない軸ができる気がします。
具体的には、人間関係、戦闘、真実の暴露、と言った項目を設定したりしますが、これは物語によって変わります。ここも当然生成AIとのキャッチボールで作っていきます。
細かく読んでいくと、それは流石に無理でしょ、みたいな展開を見つけたりしますので、ツッコミをいれて修正をさせます。ただ結果を指示するより、考えてみてと言う投げかけの方がより生成AIが熟慮したものを作ってくれる印象です。
こうしてプロットを組み上げていくのですが、3000文字の文章に対して、実はめちゃくちゃベースの情報が多いのです。
いわゆる生成AIによるエンジニアリング小説の作り方の一種ですが、いわゆるポン出しさせるやり方に比べると手間暇がめちゃくちゃ増えます。
文章作成を生成AIでドラフトさせるし、設定資料の内容や体裁は生成AIにやらせているので、その点は時短ではありますが、言うほどスピードが上がるかと言うと、結局は作者が細かくチェックする必要があるプロセスですので、まぁ、早くはなるものの爆速とは言い難いです。
さらに、実際に執筆する中でおかしなところが出てきたり、作りながら追加で設定や展開を足すことも多々ありますので、創作の途中で何度もプロットは作り直すことになる、と言うのが現実です。
だいたい20話から30話くらい進むと、このまま進めるのが限界あるレベルに到達して、その先の展開を作り直すのが日常です……。




