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3-10【3章まとめ】ユリウスの覚書
――ユリウスは、リリアナの覚書ノートを開いていた。
「失礼して、代わりに書かせていただきます……」
【リリアナの覚え書き】
・エルジオが音楽を嫌う理由はまだ分からない。
・“王を惑わした歌姫”の噂がある。
・図書館の本には、かつて音楽がこの国の礎になったと記されていたが、肝心なページは破られていた――。
【ユリウスの覚え書き】
・かつて共鳴のアリアがいた
・魔力とは別種の力「リゾナヴォイス」を持つ
・リゾナヴォイスは、歌と魔力が共鳴して、魔力が強くなること……?
ここまで書くと、ユリウスは呟く。
「リリアナ様は今後、力を制御して歌えるようになるんだろうか……」
不安を映すように、ノートにはろうそくの影が揺れていた。




