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俺は皇帝を辞めました~皇帝を辞めた俺は欲望のまま気の向くまま女とヤリながら生きていきます~  作者: エデンの園の魔界蛇


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73 初仕事の報酬をもらってみた



 陽が暮れて辺りが暗くなった道を俺はレニーナの馬車を護衛しながら進んでいた。



 もう、すっかり陽が暮れたけどセラートはまだかな。



 すると前方に街の灯りらしきものが見えた。

 灯りの数からかなりの大きさの街であることが確認できる。



「ハリー! あそこがセラートよ! もう少しだから飛ばすわよ!」


「分かった!」



 マリンは馬に鞭を入れて馬車は街を目指して走り続ける。

 セラートの街はジルヴァニカ帝国のように街の周囲を囲む塀などはない。

 街に近付くと街道も石畳の整備された道になる。



「着いたわ! セラートよ!」



 マリンはセラートの街に馬車が入ったので速度を落とした。

 俺は馬をマリンの近くに寄せて声をかける。



「マリン! レニーナさんは実家に連れて行けばいいんだよね?」


「そうよ! ハドルさんから聞いた実家の場所はセラートの南だからこっちの方よ!」



 馬車を操作してマリンは先導する。

 俺は馬車を護衛しながらセラートの夜の街並みを見た。


 やはり白い建物が多い。

 このセラフ法王国では聖なる色は白だと聞いたからその王都であるセラートの街が今までの街よりもさらに白い建物が多いのは当たり前だろう。


 そして王都らしくいろんなお店もあるようだ。

 だけど今は夜も遅いのでもう閉まっているお店も多い。



 レニーナを送り届けたら明日はゆっくりセラートを見たいな。

 セラートのセラフ大教会も見たいし。



 しばらくすると馬車が一軒の屋敷の前で停まる。



「着いたわ。ハリー、馬車を見てて」


「うん」



 マリンは御者台から降りて馬車の扉を開けてレニーナに声をかける。



「レニーナ様。ご実家へ着きました」


「まあ、ありがとう。世話になったわね」



 レニーナが馬車から降りると馬車の音を聞いたのか屋敷から使用人らしき人が出て来た。


 

「これはレニーナ様! 遅いので心配しておりました。何もございませんでしたか?」


「ええ。何もなかったわ」



 チラリとレニーナが俺の方を見た。

 だがすぐに使用人に声をかける。



「この二人は夫のハドルが雇った護衛の二人なの。ここまでの護衛の代金を支払うから用意してちょうだい。用意ができるまでお二人を応接室にご案内して」


「承知しました。どうぞ」



 俺は馬と馬車をレニーナの家の使用人に渡した。

 そしてマリンと一緒に応接室に案内される。



 ふう、ちょっとした事件はあったけど無事に護衛の仕事が終わって良かったな。



 俺がマリンと一緒にソファに座って一息つくとレニーナと使用人がやって来た。

 使用人は小さな袋を持っている。



「これが護衛の成功報酬よ」


「ありがとうございます」



 俺は使用人から袋を貰って中身を確認すると契約した時に約束したお金より少し多い。



 これって少し多いような。



「今回は御者の命を助けてくれたからその分を二人の報酬に上乗せしておいたわ。でも夫が心配するといけないから途中であった件で到着が遅れたことは秘密にしてね」



 なるほど。この上乗せ分はハドルさんには俺と関係を持ったことは秘密にしてという口止め料か。



「分かりました。今回の御者の件についてはハドル様には秘密にしておきます」


「はい。俺もハドル様には言いません」


「ありがとう。ではお二人ともこれで契約は終了ね。また機会があったら護衛をお願いしたいわ」



 レニーナは熱い視線を俺に送ってくる。



 う~ん、レニーナの気持ちは嬉しいけど俺にはまだまだ旅を続けて女とヤルまくる目的があるからなあ。



 俺には三大陸の女とヤリまくるという野望がある。

 どんな皇帝も成し遂げられなかったその野望のためには俺は旅を続けなければならない。



「それではこれで失礼します。レニーナ様。行きましょう、ハリー」


「うん。レニーナ様、お元気で」



 俺とマリンはレニーナに頭を下げて屋敷を出た。



 さて、とりあえず初仕事は終わったし。

 今夜は宿屋に泊まって明日セラフ大教会を見に行こうかな。



「ハリー」


「うん? なに? マリン」


「あなた、レニーナさんと私がいない間にヤッたでしょ?」


「え?」



 マリンはニンマリとしながら俺に詰め寄った。



「隠したってダメよ。レニーナさんのあの熱い視線を見たら分かるわ! これは女の勘よ!」


「なんのこと?」



 俺はレニーナとのことは秘密にするとレニーナに約束したから惚けてみる。



「ふふふ、惚けても無駄よ!ハリー!ハドルさんにバラされたくなかったら私に口止め料を払いなさい!」


「口止め料ってお金?」



 せっかく自分で初めて稼いだお金をマリンに渡すのは少し悲しい。



「違うわよ。ハリーの身体で払ってもらうわ♡」


「え? 身体で?」


「さあ、朝まで口止め料を支払ってもらうからね♡」


「わああ!」



 マリンにガシッと腕を掴まれた俺は引きずられて近くの宿屋に連れて行かれマリンに朝まで自分の身体で口止め料を支払うことになった。





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