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俺は皇帝を辞めました~皇帝を辞めた俺は欲望のまま気の向くまま女とヤリながら生きていきます~  作者: エデンの園の魔界蛇


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100 オリヴィエのお誘いにのってみた



「それは大変でしたね。いいですよ、ハルシンまで私たちと一緒に行きましょう」


「すみません。お世話になります」



 俺がモーガンに事情を話すとモーガンは快くジーフ王子たちの同行を承諾してくれた。

 モーガンの言葉にヤクルがお礼の言葉を述べる。


 もちろん俺はジーフ王子がこの国の王子だということはモーガンに話していない。

 モーガンはハルファ王国で商売をしているからジーフ王子の顔を見たらこの国の王子だってバレるかと思ったがモーガンは気付いてないようだ。


 隊商はアレードの町に向かって再び出発する。

 ヤクルの馬にはジーフ王子が一緒に乗っているが二人の荷物はラクダに乗せたので馬への負担は軽くなったはずだ。


 俺はモーガンに気付かれないようにこっそりとジーフ王子に聞いてみた。



「モーガンさんはこの国で商売をしている人物だけど顔を見て身分がバレなくて良かったですね。ジーフさん」


「ああ、それなら大丈夫だ。この国は成人の15歳になるまでは王族は平民の前に姿を見せないのが普通だから成人前の俺の顔を知る平民はほとんどいない」



 へえ、成人前までは王族は平民に姿を見られることがないのか。

 でもそれなら余計に成人前のジーフ王子がこんな場所にいたのはなぜなんだろう。



 疑問には思うもののこの場では詳しい話は聞けないので俺は会話を終わらせる。

 そして日暮れ近くに前方に建物が見えた。



「あれがアレードの町です。皆さん、もう少しですよ」



 モーガンに言われて俺はアレードの町を見る。

 真ん中に泉のような水がありその周辺には僅かに緑地もあった。



「モーガンさん。ここがオアシスって呼ばれる所ですか?」


「ええ、そうです。水があるから人が生活できて町ができるんですよ。今日はここで宿泊します」



 俺たちの隊商はアレードの町に入り自分たちの宿代わりのテントを張る。

 隊商の人たちは手慣れているようですぐにテントを張り終えた。



「ハリーさんはこちらのテントをお使いください。あと、申し訳ないのですがジーフさんとヤクルさんもハリーさんと同じテントでよろしいでしょうか?」



 別に俺は他人と一緒のテントでもいいけどジーフ王子は俺と一緒じゃ嫌がるかな。



 そう思っているとジーフ王子は一度俺を見た後にヤクルに軽く頷く。



「はい。私どもはハリーさんと同じテントでかまいません」



 ヤクルがモーガンにそう答えた。



「それなら後で食事を三人分お持ちしますね。今夜はゆっくりお休みください」



 モーガンが離れて行ったので俺はテントに入り俺に続いてテントに入って来たジーフ王子に声をかける。



「すみません。俺と一緒のテントで」


「いや、その方が都合がいい。ハリー殿の剣術の腕前であればまた賊に襲われても守ってもらえるからな」



 う~ん、俺って一応モーガンさんたちの護衛であってジーフ王子たちの護衛じゃないんだけどな。

 まあ、でも同じ隊商で移動するんだから護衛対象になるのかな。



 しばらくするとモーガンの娘のオリヴィエと共の二人の女が三人分の夕食を持ってきてくれた。



「ハリーさん。夕飯です」


「ありがとうございます。オリヴィエさん」



 俺がオリヴィエから夕食の入れ物を受け取るとオリヴィエは俺の手に何か丸めた小さな紙のようなものを渡してくる。

 なんだろうと俺がそのことを聞こうとするとオリヴィエは素早くテントから出て行ってしまう。



 何か秘密の手紙なのかな。



 ジーフ王子たちに気付かれないように夕食を食べた後に俺はその丸めた紙を見る。

 すると紙にはテントの番号と『みんなが寝た後に誰にもバレないように来てください。オリヴィエ』と書いた文字が確認できた。



 う~ん、これって夜のお誘いかな。

 それなら断る理由はないよね。

 でもオリヴィエさんておとなしい感じの印象の人だったけどこんな積極的なお誘いってあるのかな。



 疑心暗鬼になった俺だったがとりあえず指示通りにオリヴィエのテントに向かうことに決めた。

 その後、俺はジーフ王子とヤクルが寝たのを確認してそっとテントを抜け出してオリヴィエの指示したテントに向かう。



「オリヴィエさん、ハリーですけど」



 小さな声でテントの入り口から中に声をかけるとバッとテントの入り口が開いて誰かが俺の腕を掴んで強い力でテントに引きずり込んだ。



「わああ!」



 不意を突かれた俺はテントの中に倒れ込むように入ってしまう。

 そして倒れた俺に誰かが抱きついてきた。



「ああ、ハリーさん。ようやく二人になれましたね」



 俺に抱きついてきたのは瞳をうるうるとさせたオリヴィエだった。




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