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脇役と姫様のお話

どうも、涼です。

今、土下座の最中なので少しお待ちください・・・。

まあ、ここまでお話を読んだ方なら大体分かると思いますが、無論怒れる皇女様(リーシャ)にです。

勿論、俺だけが怒られるなんて不公平なので途中で逃げようとしたアリスも一緒に説教をくらっております。

内容は、ここまでの経緯と俺が勝手にいなくなってしまったことと、今回の城の襲撃を含め、過去にやってしまったこともむしかえされ、二人で2時間近く説教を聞いていた。

ちなみに、アリスは正座の姿勢で、俺は1時間経った頃から土下座の状態で聞いていた。

ちなみに、この世界には土下座の文化は無いが、前に俺が来たときにも土下座をし、仲間たちには土下座の意味を教えていたのだ。

まあ、今現在リーシャにそれをやってもまったくの効果が無いことは分かっているのだが。


そして、説教は最終的には4時間の長さで終了したのだった・・・・。

ちなみに、ラグとアリシアは説明してなかったが、昔から仲が良いのか悪いのかよく分からない。

そのため、よく二人で実力試しと称して決闘をよく行っているのだ。

まあ、今回は十中八九逃げるための口実も含めているのだろうが・・・。

うん、宿の裏庭から聞こえる金属音なんて俺には一切聞こえないんだからね・・・。

さて、説教も終わり、リーシャは流石に喋り疲れて、喉が痛いのか軽くせきをしながら水を飲み、アリスは4時間も正座の姿勢でいたため、足が痺れて・・・いや、足の感覚が無いみたいに動けなくなってる。


「おい、アリス大丈夫か?」


「アハハハ、大丈夫だよ」


「そうか、それならよか・・・・」


「リョウくん、足が無い人ってこんな感じなんだね」


「・・・・」


『それ、全然大丈夫じゃないから』


俺とリーシャはほぼ同時にツッコミをいれてしまった。

俺は急いで、気孔術でアリスの足に気を流し、痺れをとり、感覚を復活させた。


「ありがとう、リョウくん」


「ああ・・・・」


俺は溜息を吐くと、ポケットにのど飴が入っていることを思い出しそれをリーシャに一つ渡した。


「何だこれは?」


「のど飴って言って、俺の世界では喉が痛い時とかに舐める飴だよ。ただ、変な感じがするだろうけど、毒じゃないから安心して舐めろ」


「わ、わかった」


リーシャはそう言うと、のど飴を舐めた。

まあ、案の定、顔は酷いことになったが・・・。


「何だこれは?本当に毒じゃないのか?」


「ああ、大丈夫だ。まあ、口から鼻に抜けるような感じがするだろ」


「ああ、そうだな。まあ、味は悪くは無いが、この口から鼻にひんやりとしたものが抜けるような感じはどうにかならないのか?」


「残念ながら、それがのど飴ですので、どうにも出来ません」


「そうか・・・」


「まあ、のどの痛みを止めるにはこれ以外にもあるにはあるんだが、そっちは流石に・・・」


「ちなみにリョウくん、そのもう一つの方法って何かな?」


「それは私も気になったのだが・・・」


「え、ええと、その、気を流す方法もあった」


「ちなみにどうやって流すの?」


「・・・体の内側なので口付けで流す以外に方法はありません」


俺は顔を赤くしながら答えると、アリスはいつものような笑みではなく、完全にいたずらっ子のような笑顔を浮かべている。

ちなみに、リーシャは俺と同じく顔を真っ赤にさせている。


「あれ、どうしたの二人とも?顔が真っ赤ですよ」


「べ、別に真っ赤になんかなってないし・・・」


「そうだ、姉さま。わ、私はべ、別に恥ずかしがってなんか・・・」


「別に、今からキスしても良いんだよ。邪魔者は出て行くからね」


アリスはそう言うと、笑みを浮かべながら部屋から出て行った。

うん、空気が非常にまずい・・・。

ちなみに、リーシャとは何度かキスしたことはあるんだが、どの時も事故のようなものだ。





あの時は、俺が使う武器を回収するための旅をしており、三つ目の武器聖槍ランファスを獲得し、他の武器の情報を集めるため、アウリスル城に戻っていた時のことだった。

あの時は、それぞれ別れて情報を集めるということになり、ラグとアリシアがアウリスル大図書館で情報を探し、マリーナが冒険者ギルドにいる上位ランクの冒険者たちに話を聞きに行き、アリスはアウリスルにある教会の図書館で調べ、俺とリーシャの二人で城にある書庫で調べることになった。

そこで、一回目の事故は起こったんだ。

あの時はリーシャが高い所にある本をとろうと梯子に上っていた時だった。

俺は、その本棚の向かいの本棚を調べていた時に後ろでリーシャの悲鳴が聞こえて振り返った時には、俺の目の前にリーシャの顔がありそのまま、押し倒されるような形でキスをしてしまった。

ちなみに、俺もリーシャもファーストキスだったためこの後、大分ギクシャクしたな・・・。


二回目は龍族が住んでいる国を訪れた時に、ある特殊な果物を食べた時だった。

その果物は、人間が食べるとアルコールと同じように、酔っ払うもので俺は食べなかったのだが、他のみんなが食べてしまい、散々な目にあった。

アリスは性格が180度変化し、口調もヤンキーみたいになるし、ラグとアリシアの二人は酔っ払いながら急に戦闘を始めるし、マリーナは笑い転げていた。

そして、リーシャは昏睡状態に近い状態になり、他のメンバーをブリトラのおっさんやおっさんの妻であるサファイアさんに任せ、俺はリーシャの介抱をしていた時だった。

完全に酔った勢いという奴だったのだろう。

急に抱きつかれてそのままキスされたのだ。

まあ、その後リーシャはすぐに眠ってしまったのだが・・・。

ちなみに、後日その果物を食べた後の記憶は全員ありませんでした・・・。


とりあえず誰でもいいのでこの空気を何とかしてください。

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