表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世魔王の悪役令嬢は主人公になれない!?  作者: 亀梨名光
第三章 失恋少女は前世魔王!?
PR
41/76

第三十九話 馬淵君の返事は……? ですわ

「――悪い。やっぱり俺はぴあのを傷つけることはできない」

「……そう」


 覚悟できていたからかしら。思ったほどショックは受けなかった。とはいえ、それでもまったく大丈夫だったわけじゃなくて。辛いのが顔に出ていたかしら。


「でも、正直言って六花にも落ち込んでほしくないんだ」

「え……?」


 馬淵君の一言に、私は驚いた。なんでそんな、優しいことを言うの……?


「ぴあのに対する『好き』とは違うが、六花のことも『好き』だからな――なんて言ったら調子のいい男だって思うよな」


 照れくさそうに馬淵君は言う。そして、私の頭の上に手を載せて。


「抱きしめるわけにはいかねーからな。とりあえず、今はこれで」


 と、私の頭をなでてくれた。


 ここで馬淵君に甘えちゃうのって、正直ぴあのさんに申し訳ないけれど。でも。


 私はしばらくそのまま、おとなしくなでられていた。




 それからしばらくして、私と馬淵君は『お友達』としてたわいのない会話をしながら、学校の前の道を南に向かって歩いていた。


 せっかくだからこの後、ぴあのさんも誘って遊ぼうってことになったの。フラれたらもうおしまいなんじゃないかと思っていたけど、なんだかんだで友達を続けられるみたいで、不幸中の幸いかも。


「しっかし、なんだってフラれるってわかってて、場合によっちゃあぴあのに怒られるってわかってて告白なんかしてきたんだよ」


 馬淵君が私に訊いた。確かに普通告白って、フラれる前提でするものじゃないわよね。


「昨日あの後枇々木先生がうちに来て。それで、まだ馬淵君がぴあのさんにOKをしてないって訊いたから、言えるチャンスは今日で最後だと思ったから」

「は!?」


 大声で驚く馬淵君。何がそんなにおかしいのよ?


「つまり枇々木は、昨日俺がぴあのに告られた状態で、六花の家に行っておきながら、特に何もしないで、どころか俺に告白することを勧めてきたってことか?」

「そうだけど……それが?」


 別におかしなところなんてないと思うけれど……何をそんなに驚いているの?


「六花。前言撤回させてくれ。やっぱり俺たち付き合おう」


 突然そんなことを言い出す馬淵君に、私は目が点になる。


「はい!? ぴあのさんはどうするのよ?」

「もちろんぴあのも諦めない。でもダメだ。六花を独りにしておくわけにはいかねー。どこか一夫多妻の国に行って三人で暮らそう」


 どうしよう。馬淵君があまりにキョドっていて、本気なのか冗談なのか区別がつかないわ。いや、話の内容からしてどう考えても冗談よね? ずいぶんとセンスのないジョークだけれど。


「――悪いけど、二番手になる気はないわ。それよりは一番の女友達でいさせてよ」


 私は努めて冷静に返した。


「そうか。いや、それならいいんだけど、な」


 馬淵君が苦笑する。


 ええと、もしかして、私のほうからぴあのさんを無視して告白してフラれたってなると、これから具合が悪いだろうと思って、自分が変な告白してフラれたって体にしてくれようとしているのかしら?


「馬淵君は気を使いすぎだわ」


 私はクスリと笑った。


 そもそも今日何があったかぴあのさんに話さなければいいだけの話だと思うけれど、もし訊かれたら、気持ちに甘えさせてもらおうかしら。


枇々木先生が奥手すぎて馬淵君が崩壊しました。すべて枇々木先生のせいです←


短いですが三章はこれで完結、全体の流れとしてはやっと起承転結の「起」が終わった感じです!

しばらく番外編を挟んだ後、四章に続きます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ