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塔の賢龍  作者: 鹿の子姫
第2章 エクーナ王国編
40/59

大臣 シャウラ・イージャス

【塔の賢龍】〜第40章〜

リー・フォルン・エクーナはこのエクーナ王国の国王だ。

真っ白な長い髭をたくわえ、白髪頭にはこの国の栄光と繁栄を象徴する豪華な王冠がのせられている。

そんな彼の瞳は立て続けに発生している会議で疲労の色をたたえている。


「アオバ・エルグ・リトゥーバはこの国の星読み師でありながら、塔の龍に忠誠を誓ったのです! これは王に対する反逆! すぐに反逆罪で処刑すべきです!」


「待て! そんなことをして塔の龍の怒りを買ったらどうするつもりだ! たとえ龍一匹でも、この国の被害は計り知れん!」


「そもそもそのアオバ・エルグ・リトゥーバの話は真実なのか? 魔龍会の歴史書の話をどこで聞いたか知らんが我々を欺くための嘘なのでは? 彼は魔龍会の一員なのかもしれん!」


大臣と星読み師連合の長老会のメンバーたちが言い争う中、国王の心は静かだった。


「静粛に。ワシに考えがある」


王の威厳のある声に、皆口を閉じて王を見つめる。


「アオバという青年が嘘をついているかどうか判断できる方法が一つだけある」


「王よ、それは一体......」


「アオバに塔に住むという龍をこの城へ連れてきてもらうのだ。龍族はその歴史から魔龍と魔龍会を嫌っていると言われる。龍が本当にいるのなら、その配下のアオバは魔龍会の一員ではないという証明になる」


王の言葉に一同はポカンと口を開けたままだ。

数秒後、堰を切ったようにざわめきが大きくなる。


「国王陛下! 城に龍を招き入れる!? もし龍が街中で暴れだしたら被害は計り知れません!」


「これは賭けなのじゃ。恒星アルペニオンの周期記録書が無ければ我々はいつまでも不安定な王座に怯えなければならぬ」


「しかし......」


異を唱えようとした大臣だったが反論する言葉が見つからない。

心配事はいくらでもあるが、恒星アルペニオンの周期記録書の必要性に比べたら小さく見える。それほど重大な物なのだ。


「異論なしと見える。これにて解散とする」


王は立ち上がり、そのまま隣の部屋へ入ってしまった。

後には頭を抱える大臣と長老会が残った。



「ふぅ〜」


椅子に座り、リー・フォルン・エクーナ国王は大きく息をつく。

コンコン、とドアがノックされた。


「国王陛下、シャウラ・イージャスに御座います。入室の許可を願います」


「よい。入って参れ」


ガチャ、とドアが開き、背の高い男が王の前で跪く。


「よい。人の目が無いところでそなたとワシにそのような礼儀は必要ない」


男が顔を上げる。


「国王陛下、先程は上手く皆を納得させて下さり感謝申し上げます」


「よい。いつの時もそなたの言うことは最善であることは周知の事実じゃ」


王から絶大なる信頼を得ているこの男、シャウラ・イージャスは王を影で支える三大臣の一人である。

イージャスの家系は建国以来代々王に仕え、王からの信頼も厚いため国の第二の権力者と言えた。

そんなシャウラが今回王に進言したのは

「塔に住むという龍を王城へ招待する」というものだった。

最初は驚いていた王だったが、そなたの言うことはいつも正しいと言って納得してくれたのだ。


「そなたにはいつもその優秀な頭脳を持ってして支えてもらっている。感謝するのはワシの方じゃ」


「ありがたき幸せ......」


そう言って再び跪き、頭を下げたシャウラの口元は不敵な笑をたたえていた。

自分にお絵描きの才能があったらキレイな挿絵を入れられるのになぁーって最近よく思います。

文字だけでは表せないシャズイーニのツヤツヤの鱗とかファシルの美少年っぷりを皆さんにお伝えしたい!!

でも画力がっ!足りない!!ああ!꜀(.௰. ꜆)꜄

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Twitter @kanokohime_book
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