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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第六章 今年の五月は忙しい編(We Have A Lot Of Event!)

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054 水曜日 自宅にて

また数学の話に・・・・・・。(すみません。)

 下校後、亮平の自宅にて。


 「難しすぎない、これ?」


 亮平は、今更ながら数学のクイズを作ることの難しさに気づいたのであった。


 ただ問題をだすのなら、いくらでも思いつく。だが、「面白い」クイズとなると、何も思いつかない。文章題にしてしまうと「数学の授業」みたいになるし、単体で問題を出しても「宿題」のようになってしまう。


 中学校の数学の問題で、面白いもの。亮平は、答えを見つけ出せなかった。


 パソコンを起動して、検索エンジンで「数学 面白い 問題」で検索する。自分では思いつかない以上、ネットに頼るしかなさそうだった。


 検索結果はすぐに出てくる。亮平からすれば面白そうな物もあった。しかし、ある大きな一つの問題が発生する。


 (これ、中学校じゃなくて、高校数学が大半じゃないか!)


 高校数学だと誰も解けない上に、つまらないものになってしまう。


 (高校数学でも中学生が頑張れば解けそうな問題はないのか?)


 検索結果に表示されたサイトをかたっぱしから開く。微積分、虚数、高次方程式・・・・・・。なかなか中学レベルでも解けそうな問題が見つからない。


 そしてネットで探すこと五分、やっとできそうな問題が出てきた。


 『2のマイナス1乗は何でしょう』


 2の二乗は4,2の一乗は2、2のゼロ乗は1。指数が1小さくなると二分の一になっているということに気づけば、答えはすぐにでてくる。答えは、二分の一だ。


 ゼロ乗やマイナス一乗は中学校では習わないが、きちんと考えれば分かりそうな問題だ。出す問題のうちの一つは、この問題に決まった。


 (しかーし、この問題以外に碌な問題がない・・・・・・)


 そもそも数学で面白い問題というのは、かなり作るのが難しい。数の絶対値が少なければ、当然中学生が解ける問題はもっと少なくなる。


 (電卓でも配って、二次方程式でも・・・・・・。電卓!?)


 電卓を想像したとき、亮平の頭に光が走った。


 (電卓だ!厳密にいえば数学になるのかは疑問だけど、これなら!)


 亮平が思いついた問題は、『電卓にあるすべての数の和と電卓にあるすべての数の積では、どちらが

数字が大きくなるでしょう』という問題だ。


 普通に考えれば、1未満の数字が入っていなければ、積の方が普通は大きくなる。しかし、電卓にはあの数字が入っている。そう、『0』だ。0に何をかけても0。何に0をかけても0.なので、和の方

が大きくなる。


 厳密にいうとジャンルが数学ではなくなぞなぞになりそうだが、そんなことを気にする亮平ではない。

 (こっち系の問題なら、ネットにたくさんあるはず!)


 ジャンルが数学からなぞなぞに変わっている事には気付かず、亮平はどんどん「なぞなぞ系」の問題に突き進んでいくのであった。

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