表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第六章 今年の五月は忙しい編(We Have A Lot Of Event!)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/208

052 火曜日 放課後②

前話が変なところで切れてしまっているので、051と052で一話と思ってお読みください。

「亮平君、手伝ってくれる?」


 澪だ。澪はいつもこういう班長のようなリーダー役には立候補している。 


 「いいけど。どういう場面のセリフ?」


 生徒代表の言葉を言うときなのか、学年集会で言う言葉なのかで全然言うことが違ってくる。


 「えーっと、泊まるホテルの人へのお礼の言葉」


 (めんどくさそうなやつか・・・・・・)


 学年集会で言う言葉なら、最悪即興で考えてもいいが、お礼の言葉はそうは行かない。


 「あ、やっぱりいらないかも。だいたい出来上がりそう」


 (どっちなんだよ!)


 書くのに困ってから呼んでほしい。亮平達点呼の役割は暇なのは認めるが。


 数分して、全員が書き終わったらしく、担任が前に立つ。


 「全員提出できたようなので、今日は終わりにする。修正箇所がある人はまた後日呼ぶから、

その時に来るように。では、解散!」


 先輩は二、三時間かかったらしいが、なぜそんなに時間がかかったのだろうか。亮平には理解できなかった。


 亮平はすぐに走って帰ろうとする。澪に捕まるといろいろと厄介ごとに巻き込まれる可能性があるからだ。


 亮平は急いで自分のバックをしょって教室を出ようとした。がしかし、人が込み合っている方の教室の出口とは反対側の出口から出ようとした。そのため、教室を出る時間がわずかに遅れる。その「わずかな時間」が命取りとなる。


 「ちょっと・・・・・・」


 澪に腕をつかまれる。未帆とは違うので振りほどいて逃げる事もできるが、後々厄介になる。

後で事情を説明しろと言われたときに返答に困るのだ。


 「用事ないって言ってたでしょ?走る必要あるの?」


 どうしようかと考えつつ窓の外を見て、思わず亮平は目を大きくさせた。


 (ちょっと待ってくれ!なんで未帆が校門の前にいるんだよ!)


 未帆にはきちんと「二、三時間かかるかもしれない」と伝えていた。帰っていない事は、亮平

にとっては想定外であるとともに、大きな誤算だった。


 何が原因なのかは分からないが、未帆と澪の仲が不穏になっているのは亮平も分かっている。なので、ゴールデンウィーク前のような「巻き込まれ事故」は避けたい。巻き込まれると、身動きが取れなくなる。


 しかし澪は気付いていないため、そんなことお構いなしに亮平はお持ち帰り(Take Out)

された。


 「あ、酒井さん」


 「西森さん!?なんでここに?」


 「いや、亮平が嘘ついてないか気になって、一応二十分ぐらいは待っておこうと思ってて」


 (嘘じゃなくて、今までのやり方が悪かっただけなんだよなぁ)


 もちろん、こちらの事情が未帆に伝わっているはずもなく、未帆からの視線が突き刺さる。


 「亮平、あれって嘘だったの?」


 「去年先輩から聞いた時はそう聞いたんだって!」


 しばらくやりとりが続いて未帆の誤解を解いたとき、もう亮平に何かをする体力もしようとする気力も残ってはいなかった。

-----------------------

 (気力が無くなったせいでテスト勉強できない・・・・・・)


 テスト勉強が出来なかったのは、今日の放課後の出来事のせいだということにした亮平であった。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ