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素材調達.05

村の宿に泊まり、翌朝。朝日が登る前に起き、代金を支払って置く。


さぁ、調達開始ですかね。


私は歩いて山の中へと入った。足元には動物や人の骨が散らばっていたり、不自然に弾丸状になっている岩や抉れた岩盤などを見たりしていた。


中は所々に松明があり少しは足元が確認できる程度の光はあった。


「ギィィ!」


と、横の窪みから槍を持ったゴブリンが飛び出して来る。


「邪魔」


パンッ


軽い音を立て、後頭部から内容物をぶち撒けながら吹き飛ぶ。


雑魚ごときが私に来る事自体が間違いだろ。全く、手が汚れたじゃないか。


「何かいい素材出ないかな」


ふらふらと歩いていると変わった金属の匂いがした。


…お宝の予感。


匂いにつられて歩いて行く。ふとその匂いのもとにたどり着いた。


「ラッキー」


聖銀(ミスリル)だ。しかもデカイ。これは思わぬ収穫。


ガリガリと素手で岩を削り出す。うん、中々のサイズ。これは嬉しいな。何を作ろう?鍋?包丁?いや、ここは敢えてのフライパン?


武器以外に使いたいな。何せ聖銀(ミスリル)は魔伝導、熱伝導が高くて軽い。その上硬いし錆びない。ぶっちゃけチタンより便利なのだ。


五分かけて丁寧に掘り出し、実に一トン近くの大きさの聖銀(ミスリル)鉱石を手に入れた。


すると足元から何か動く大きな気配がする。


これは…フルトー。


ツイてる。まさか聖銀(ミスリル)をたっぷり手に入れた上にフルトーも……も?


…ん?何か違うのもいる?


下の階に降りると…


「うおおおおお‼︎」

「…様!援護します!」


中からなんか聞こえる。


この声は…


ウンザリした気持ちで中に入ると昨日の勇者と名乗るハーレム野郎が。


「邪魔」

「うべぁっ⁉︎」

「「カイ様⁉︎」」


取り敢えず後頭部を蹴り抜き、吹っ飛ばす。


「これは私の獲物だ。退け三下」

「ひゃ、ひゃんひた⁉︎」


私は地面を回りながら吹っ飛んだ唖然とする勇者を無視しながらフルトーの前まで歩み寄る。


多量の殺気をぶち撒けながら。


「ゴァッ⁉︎」

「よしよし…っと」

「ごぇあ⁉︎」


ゴキリとフルトーの首を抱える様にして一息に縊る。


スタッと立ち、奥からザワザワと湧き出すフルトー達を次々に屠る。


どの個体は同じように縊り仕留めていく。じゃないと使えるパーツが減ってしまう。ダメージは最小限に抑えたいから。


「…」

「な、何ですの?彼の方は?」

「次元が違い過ぎる…」


何かブツブツ聞こえるが全無視で。


うん、皮も爪も痛みが無い。内臓にも傷が無い。良かった。


しかも結構な数。これなら実験を繰り返せるな。


「ゴアァァァァア‼︎」


背後からフルトーの生き残りが襲いかかる。


キュッ


「アバァ⁉︎」


ボンッ


生々しい音と共に頭が爆ぜる。


私の点火した腕で弾かれたのだ。赤熱する腕。その表面でジュージューと音を立てるフルトーの血肉。


少し油断したな。…お?色違い。こいつだけ白じゃなくて黒か。


まぁ使えそうだな。


討伐したフルトーに縄をつけ、引き摺り出そうとしたその時。


「待て!その邪竜は俺のだ!返して貰おう‼︎」

「そ、そうですわ!」

「カイ様のを盗むなんて盗人猛々しいわよ!」


うるさいハーレムsが騒ぎ出す。わたしは右腕を突き出し敢えて炎を吹き出す。


青を超えた無色の炎の熱で思わず下がる三人。


「…勇者だか何だが知らんけど…邪魔立てするなら消すよ」

「ふん!一般人如きがほざけ!」


そう言って剣を振り下ろす。後ろのハーレムsの二人は防御と援護魔法の準備をしている。


ガシッ!


「ば、馬鹿な⁉︎」


振り下ろされた剣を握りしめて止める。熱によって剣は徐々に赤熱化していく。


「こんな鈍でどうするつもりなの?」

「これは女神アルカディア様から授かった聖剣だぞ⁉︎何で斬れない⁉︎」

「下らない」


ペキン…


軽く手首を捻り、聖剣とやらをへし折る。


その後ろで二人の女が魔法を詠唱する。


「喰らいなさい!火炎球(フレイムボール)‼︎」

魔壁(マギシールド)!」


放たれる巨大な火炎球と張られるバリア。大方このバリア内で蒸し焼きにしてやろうとかそう言う算段だろう。


…が、こんな猿でも破れそうな杜撰極まり無い魔法で私を殺そうと?舐めるな。


腰を少し落とし中国拳法でいう崩拳とやらを放つ。


亜音速となった拳から無色の炎が槍めいて放たれる。


パキン…


何か割れる音と共にバリアが砕け散り、その後ろの火炎球(フレイムボール)も消し飛ぶ。


「へ?」

「はい?」


私は間抜け面で呆けている二人の後ろに回ると手刀で当身を放ち、意識を刈り取る。


残るは勇者とやら一人。


その勇者様もこっちに刃の無い剣を向けて震えている。


「待て!分かった!山分けにしよう!俺が四割で良い!だから!」

「山分けも何も全部私の。お前にあげる分なんて欠片も無い…失せろ盗人風情」


そう言って死なない程度に力加減したソバットを顔面に叩き込んで意識と鼻の骨を刈る。


鼻の骨は刈ったと言ってもへし折っただけだから問題ない…よね?

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