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精霊   作者: ケン
ファイナル  エックス
36/50

第35精霊

「なんでだ!」

艦内に友春の怒号と机を叩いた音が鳴り響いた。

レヴィアタンから彩加がエックスに攫われたという情報を手に入れた

友春はすぐさま精霊が住んでいる世界へ行こうとしたのだがどこからか情報を

手に入れたのか優が友春とエルンストを無理やり艦に転移させ今に至る。

「君の気持はわかる。だが」

「なんでそこで止まるんだよ!今すぐ彩加を助けに行かないといけないんだ!」

「君一人で何ができるというんだ」

「――――――ッ!」

一番痛いところを言われた友春は顔を引きつらせながらも優に喰いかかった。

「例え一人でも行かないといけないんだ!」

「………勝手にしろ。友、君は今日限りでクビとする」

「上等だ!」

友春はゴミ箱を蹴とばして会議室から出ていった。




「おっ!来た来た♪!で、どうすんだ!?行くのか!?」

「ああ、行くさ。でも、あと何人かは連れていきたい」

友春はそう言いエルンストを連れていき検査室で入院謙取り調べを受けている

加奈のメモリを回収して彼女の病室へと向かうと既に彼女は制服に着替えていた。

「あら、やっぱり来た」

「先輩、これ」

友春は緑色のメモリを彼女に投げると彼女は懐かしそうな顔をしてそれを受け取った。

「俺と一緒に彩加を助けに行ってくれませんか?」

「ん~いいけど……一つだけ聞かせて?」

「なんですか?」

「貴方は妹ちゃんの事を自分の命を犠牲にしてでも助けるの?」

加奈の質問に友春は一瞬だけ詰まるがすぐに頭に答えが思い浮かんだ。

「そう言うつもりは毛頭ありません。この先

何十年と彩加を残して死ぬわけにはいきませんから」

それを聞いた加奈は表情を柔らかくして友春に近づいてきた。

「ん、合格。じゃあ、お姉さんもついていこうかな」

『はっ!まさか、精霊の世界を潰しに行くとわな』

メモリからハルピュイアの声が病室に響いた。

「勘違いするなよ。俺はつぶしに行くんじゃない。家族を助けに行くだけだ」




加奈とともに病室から抜け出した友春は、ハモンがいる自宅へと帰って来ていた。

「あ、お帰りなさいざん……どうしたざんすか?

こんなにも大所帯で。うんうん、大所帯で」

「ああ……彩加がエックスに攫われた」

「っ!彩加さんがエックスに!?」

「ああ……俺と一緒に来てくれるか?」

「勿論ざんす!」

ハモンを味方につけた友春はとりあえず精霊の世界に行くのは翌日の朝にして

今日は加奈とエルンストを自宅に泊めることにした。

「へ~これが人間が喰ってるって言う飯か」

エルンストは両手に皿を持ちながら料理を流し込むようにして食べていた。

「汚いわよ、精霊さん。友春君が作った料理なんだからもっと綺麗に食べなさい」

「良いじゃねえか。どの道、精霊が飯食っても力にしか直結しないし」

精霊が人間が食しているものを食べたとしても栄養などはあまり関係ないらしく

そのまま食物が精霊の力に返還され体内に溜められていくという。

「まあまあ、良いじゃないですか。加奈さん」

「まあ、友春君がいいって言うなら」

加奈は渋々エルンストの暴飲暴食を見逃すことにした。





普段なら3人での晩御飯を4人で食べいるはずの一人が欠けたまま

その日の晩を迎え、全員が寝静まった頃に友春は両手に緑と青のメモリを

握りしめて屋根に上って夜空を見ていた。

『…おい、人間』

「人間じゃない。ちゃんと友春っていう名前があるんだ」

『……まあ、良い。なぜ貴様は妹を助けに行く』

ハルピュイアの質問に友春は一瞬だけ考えた。

「……大切な家族だからだ。彩加は俺の隣にいなきゃ」

『そこまで彩加は弱くはないわよ?』

右手に持っていた青のメモリからレヴィアタンの声が聞こえてくる。

『あの子も、貴方も、もうベッタリと互いの傍にいる

必要はないわ。もう、お互い卒業したらどうなの?』

今まで友春は出かける時も眠る時も、ご飯を食べる時もいつも隣に彩加がいた。

彩加がいなくなる生活など友春は考えたこともなく隣に彼女がいることは

当たり前だ、常識だと常に考え続けてきた。

「……卒業…ね…多分それは無理だわ。だって

俺、彩加がいないと何もできねえし…」

『彩加がいないと何もできない……か。よく言うわね』

レヴィアタンは呆れ気味の声音を発した。

『貴方は彩加がいないと何もできないんじゃない。

彩加がいたから出来る事をできないと錯覚していただけよ』

「どういう意味だよ」

『彩加が貴方を縛っていたのよ』

実際、友春は幾度も彩加を邪魔だと思ったことはあった。

彩加がいるせいで自分も友人と遊びに行くことができず中学生にして

おままごとをさせられたり、年に不相応な事もさせられた。

時にその事を嘲笑されたこともある。

「……それでも俺は……あいつが必要なんだ。別に隣にいつも

いろとは言わない。この同じ大地に立っていてほしいだけだ」

友春はそういうと自らも明日に備えて寝るべく自室へと戻っていった。




場所は変わり精霊が住む世界では―――――

「……何よこれ」

「ん?何ってご飯だよ。あ、安心してね?毒とか入れてないから」

彩加の目の前には料理が一人分並べられていて水もあった。

さらに目が覚めた時に気付いたのだがいつの間にか来ていた服が変わっていて

フリフリが着いたドレスのような服装に変わっていた。

「何で私なんかを攫ったのよ」

「ん?そうしないとファーブニル達がこっちに来ないから。

ん!これ美味しい。さすがサクヤだね」

目の前にいる男―――エックスは料理を食べながら彩加と話していた。

「今までなんで精霊をこっちに寄こしたわけよ」

「ん~今までの目的は人間を支配して精霊が頂点に立つっていうのが

目的だったんだけど~……なんか最近やり過ぎちゃってね~。

襲うべき人間も少なくなってきているし地球もボロボロだしね~」

彩加はエックスの言う事を疑問に思っていたがひと先ずお腹が空いたので

目の前の料理を食べることにした。

「まあ、人間を支配するって言うのが大義名分で本当は石を集めてるんだよ」

「石?」

「そう、赤と青と緑の石」

エックスは手のひらに力を集約させてどこかからか石を飛ばして彩加に見せた。

「ほら、これが緑色の石でこっちが青の石。あと一つで僕の力が

MAXにまで回復するんだよね~。そうしたら一日で人間を支配できるんだ」

「……貴方は何がしたいの」

「さあ?僕も分からない」

エックスはそういうとどこかへと飛んでいった。

こんばんわ~。今連載してる一次創作が完結したら

また新しいものを連載しようと思ってま~す。

その前に11月位に公募制推薦があるから10月位から

ここにはこれませ~ん(泣)

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