給料日二日前の奇跡と、僕が後から来たという真実
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
金曜日 朝
今日からしばらく三連勤だ。
前みたいに仕事そのものが辛いわけじゃない。
それでも行きたくないことに変わりはない。
そんな日々がまた始まる。
あと二日。
土日を過ぎれば給料日だ。
財布の中には奇跡的に千円札が三枚。
Suicaもまだ残高がある。
今月は勝つる。
たぶん。
でも
ふと思う。
いつまでこうなんだろうな。
給料日を待って。
働いて。
休みを待って。
また働いて。
なんだかこのままずっと続いていくような気がした。
そんなことを考えながら、今日も家を出た。
◆
金曜日 夕方
颯太からLINEが来た。
『今日は仕事が立て込んだから明日行く』
いや。
来なくていいけど。
まぁ、ご飯を作ってくれるならいいか。
この間のブイヤベースもリゾットも美味かった。
ズッキーニも美味かった。
あれ以来、ズッキーニを見る目が少し変わった気がする。
それはさておき。
今日は更新面談だった。
九月までの続投が決定。
良かった。
本当に良かった。
最近は覚えることも多くて、体調もいまいちだったから少し安心した。
明日は三連勤二日目。
颯太の美味しいご飯を楽しみに乗り切ろう。
◆
土曜日 昼
今日は颯太が晩御飯を作りに来る。
給料日二日前。
三連勤二日目。
実に良いタイミングだ。
肉かな。
肉だといいな。
何気にあいつは料理がうまい。
そして何気に材料が豪華だ。
この間のブイヤベースもリゾットも美味かった。
ズッキーニですら美味かった。
ズッキーニなのに。
(ΦωΦ)
そういえば。
今更だけど
あいつどこに住んでるんだ?
海斗は河原町だった。
颯太は……知らない。
今日聞いてみよう。
◆
土曜日 夜
家の近くまで来たらいい匂いがした。
肉。にく。ニク!!!
焼肉だった。
颯太特製の梅ダレまである。
「おう、おかえり。いいだろ?」
豪華だな!!
僕は返した。
「地下鉄だるいから海斗に車頼んだわ」
近くでは、当然のように海斗がビールを冷蔵庫に詰めていた。
給料日二日前とは思えない豪華さである。
そういえば今更だけど。
「颯太、お前どこ住み?」
「台原」
「海斗は河原町だっけ」
「んだよ?」
「は?」
二人とも近かった。
「なんでお前らそんな近いんだよ」
そう言うと海斗が笑った。
「なんでって、お前が後から来たんじゃんwww」
海斗は五年目。
颯太は三年目。
僕は二年目。
つまり。
近くに住んでいるのは僕だった。
この部屋を決めた親がにくい。
肉だけに。
そんなくだらない事を思いながら焼肉を食べた。
肉はうまかった。
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




