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杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


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給料日二日前の奇跡と、僕が後から来たという真実

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


金曜日 朝


今日からしばらく三連勤だ。


前みたいに仕事そのものが辛いわけじゃない。

それでも行きたくないことに変わりはない。


そんな日々がまた始まる。


あと二日。


土日を過ぎれば給料日だ。


財布の中には奇跡的に千円札が三枚。


Suicaもまだ残高がある。


今月は勝つる。


たぶん。


でも

ふと思う。


いつまでこうなんだろうな。


給料日を待って。

働いて。


休みを待って。

また働いて。


なんだかこのままずっと続いていくような気がした。


そんなことを考えながら、今日も家を出た。



金曜日 夕方


颯太からLINEが来た。


『今日は仕事が立て込んだから明日行く』


いや。

来なくていいけど。


まぁ、ご飯を作ってくれるならいいか。


この間のブイヤベースもリゾットも美味かった。

ズッキーニも美味かった。


あれ以来、ズッキーニを見る目が少し変わった気がする。


それはさておき。


今日は更新面談だった。


九月までの続投が決定。


良かった。

本当に良かった。


最近は覚えることも多くて、体調もいまいちだったから少し安心した。


明日は三連勤二日目。


颯太の美味しいご飯を楽しみに乗り切ろう。



土曜日 昼


今日は颯太が晩御飯を作りに来る。


給料日二日前。

三連勤二日目。


実に良いタイミングだ。


肉かな。

肉だといいな。


何気にあいつは料理がうまい。


そして何気に材料が豪華だ。


この間のブイヤベースもリゾットも美味かった。


ズッキーニですら美味かった。

ズッキーニなのに。


(ΦωΦ)


そういえば。


今更だけど

あいつどこに住んでるんだ?


海斗は河原町だった。

颯太は……知らない。


今日聞いてみよう。



土曜日 夜


家の近くまで来たらいい匂いがした。


肉。にく。ニク!!!


焼肉だった。


颯太特製の梅ダレまである。


「おう、おかえり。いいだろ?」


豪華だな!!

僕は返した。


「地下鉄だるいから海斗に車頼んだわ」


近くでは、当然のように海斗がビールを冷蔵庫に詰めていた。

給料日二日前とは思えない豪華さである。


そういえば今更だけど。


「颯太、お前どこ住み?」


「台原」


「海斗は河原町だっけ」


「んだよ?」


「は?」


二人とも近かった。


「なんでお前らそんな近いんだよ」


そう言うと海斗が笑った。


「なんでって、お前が後から来たんじゃんwww」


海斗は五年目。


颯太は三年目。


僕は二年目。


つまり。


近くに住んでいるのは僕だった。


この部屋を決めた親がにくい。


肉だけに。


そんなくだらない事を思いながら焼肉を食べた。


肉はうまかった。




気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


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