鳩ラッキー
底辺作家が書く底辺生活者の話
大体実話。
Xに載せてる散文をまとめています。
木曜日 朝
とりあえず雨は上がった。
今日も出勤だ。
行きたくないけど。
行きたくないけど。
宝くじでも買おうかな。
当たらないけど、買わなきゃ当たらないし。
……いや。
今そんな金ない。
現実はシビアだった。
突然弁護士か何かが現れて、
「あなたに遺産を残した叔父様がいました」
とか言わないかな。
いや。
この間の鳩。
あの鳩がそのくらいのラッキーを運んできてくれてもいい。
そんなくだらないこと(一応自分でもくだらないとは思っている)
を真剣に考えながら、今日も家を出る。
昨日の布団は、とりあえず無事だった。
それだけが救いだったのかもしれない。
( ゜д゜)ハッ!
もしかして、これが鳩ラッキー?!
◆
木曜日 昼
今日の当番は優しいお姉様だった。(・∇・)
ぼく、ずっとあのお姉様がいいです。
(*´σー`)エヘヘ
あのお姉様なら午後からも頑張れる。
そう思っていたら海斗からLINE。
「実家から野菜来たから今日持ってくわ」
アイツ最近、うちを冷蔵庫だと思ってないか?
嬉しい。
嬉しいけど。
食べきれないんだよ!
この間のトマト10個と胡瓜20本、やっと食べ切ったばっかりなんだよ!
そもそもそんなに冷蔵庫に入らないんだよ!
……と、思ったけど。
とりあえず貰っておこう。
給料日前カウントダウン中だし。
◆
木曜日 夜
帰宅すると、海斗が段ボールいっぱいの野菜を玄関先に置いていってた。
(; ・`д・´)?!
胡瓜。
トマト。
リーフレタス。
玉ねぎ。
茄子。
ピーマン。
……ん?
なんだこれ。
胡瓜みたいだけど、もっと太い。
僕はグループLINEを開いた。
「野菜サンキュ! なんかでかい胡瓜みたいなのあったけど何これ?」
海斗
「あ、それ? ズッキーニ!」
僕は固まった。
ズッキーニ……?
何それ。
どうやって食うの?
海斗
「知らん!」
知らんのかい。
海斗
「明日早いからまたな! 明日あたり見にくわ!」
来なくていい!!!!!
僕が返信するより早く、颯太が反応した。
「ズッキーニかー。あれうまいぞ」
おっ。
知ってる人いた。
「明日料理してやるから夜行くわ!」
……。
せっかくの休み前夜。
僕は詰んだ。
今回の五連勤、休みは土曜日だけなのに。
_| ̄|○
気が向いたら読んでみてください。
カクヨムにも同じ話をのせてます。
よろしくお願いします。




