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杜の都のろくでなし〜人生いかにタコにスルメ〜  作者: 雪森蓮


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鳩って恩返しするかな・・・(ΦωΦ)

底辺作家が書く底辺生活者の話

大体実話。

Xに載せてる散文をまとめています。


土曜日 朝

昨日飲みすぎたのかだるい(´・ω・`)


海斗がその辺に転がっている。

颯太はもう帰ったのかいなかった。


前給にはご飯をあげてあった。


一応お礼を言うべきか……


ふと机を見る。


新しい財布。


あれ?

颯太の忘れ物か?


いや、あいつ長財布なんて持ってなかったよな。


そう思って海斗を起こした。


「おい、財布お前の?」


「んあ? ちげー……寝かせろ……」


とりあえず颯太にLINE。


『前給のベッドとご飯サンキュ。あと財布忘れた?』


相変わらずの即既読、即返信。


『あ、それお前の』


『この間見たら財布穴空いてたから』


『は?』


『貰いもんだから気にすんな』


『あと今晩また行く』


……なんだアイツ。


僕は少し笑いながら、ビニールケースのお金を財布に移し替えようと

財布を持ち上げた。


すると。

裏に小さく刻印。


『雪森蓮(ΦωΦ)』


…………。


あのやろおおおおおお!!!


使うけど!!!

使うけどおおおお!!!



土曜日 昼


買い物行くか……

そう思って玄関を出た。


バサバサバサ!!!


Σ( ̄。 ̄ノ)ノ


なに!?

よく見ると。


玄関先に置いていたダンボールの中に。


鳩。


鳩?????

なんで????


しかも手負い。


羽から血が出てる。

飛べないらしい。


どーすんのこれ……


とりあえず海斗を叩き起こした。


「おい!なんか鳩いるんだけど!」


「……はぁ?鳩?」


「いいから来いよ!」


玄関先へ連行。


海斗。

鳩を見る。

僕を見る。


「……お前何やってんの?」


「してねーよ!!いたんだよ!!」


仕方ないので颯太に電話。


「なんか手負いの鳩いるんだけど」


「は?鳩?手負い?」


数秒後。


「ブハハハハハハ!!お前何やったんだよwwwwww」


「だから何もしてねぇよ!!」


どいつもこいつも。


その後。

颯太は笑いながらも、


「ちょっと調べるから待ってろ」


と言ってくれた。

なんだかんだでこういう時は頼りになる。


僕は古いタオルで鳩を包み、

箱ごとベランダへ移動させた。


……なんなんだよもう(´;ω;`)


土曜日 昼 鳩


「とりあえず足に輪っかついてないか見とけ」


そう言って電話を切った颯太からの連絡を待っていたら、本人がやってきた。


「輪っかついてたか?」


「うん。電話番号書いてあったからさっきかけたけど」


『現在使われておりません』


「と……」


「wwwwwww」


颯太は腹を抱えて笑った。


「お前やっぱ持ってんなーwww」


「何をだよ」


「とりあえず連絡先調べたからかけてみ?」


「?」


「手負いの鳩用の個人携帯番号聞いたからww」


「……なんでそんなの知ってるんだ?」


そう思いながら電話をかける。


おっさんが出た。


「レース鳩ですねー。心当たりがあります。飼い主さんに連絡してみます」


少しホッとした。

しばらくして飼い主さんから電話。


「引き取りに伺いますが夜になります」


(´;ω;`)


お使い……


その日。

僕の買い出し計画は静かに死んだ。

全てを明日に託すことが決定した。



土曜日 夕方


鳩の飼い主はまだ来ない。

とりあえず僕は家にいた。


海斗はちゃっかり昼飯(僕の作った卵とネギの炒飯)を食べて帰っていった。

颯太は何故かそのまま居座り、前給と遊んだり動画を見ている。


僕はそんな颯太を無視してパソコンに向かった。

今のうちに少しでも書き溜めたい……。


ピンポーン


「あ、来た!」


外へ出るとライトバンに乗ったおじさん。


「レース鳩なんですがね……初めて訓練で飛ばしたら三日帰ってこなくて……」


そういうこともあるのか。


ダンボールごと鳩を渡す。

ふと車を見ると、助手席にはものすごく不機嫌そうな奥さん。


……大変だったんだろうなぁ。


そんなことを考えていると。


「これはお礼です」


封筒を渡された。


「いえいえ!そんな!」


「決まりなんで……受け取ってもらわないと困るので……」


ありがたく受け取る。


鳩おじさんは帰っていった。


「一件落着か?プクククク」


颯太がまだ笑っている。


「お礼くれた」


「おー、よかったな」


封筒を開ける。


セブンの商品券3000円分。


おおお!!!


これで来週の昼飯が!!!


……てか。


鳩くん。

いつか恩返しに来るかなぁ。


ちょっと本気で考えた。



土曜日 夜


結局お使いは明日に回した。


夜は颯太が玉ねぎと冷凍庫の隅から発掘した鶏むね肉で

カレーうどんを作ってくれた。


二人で食べる。


颯太は案外料理がうまい。


冷凍うどん最後の二玉も使い切った。

明日は鳩がいようが鷲がいようがお使いだ。


今日はすでに二話更新して二話書いた。

つまりプラマイゼロである。


土曜日だし、後はのんびりアイデアでも練ろうかなーと思っていたら。


「雪森大先生? 遊んでないでちゃんと更新しろよ(笑)」


うっせ!!!


……と思ったけど。


今日は鳩で世話になったから許してやろう。


そんな事を考えながら僕はパソコンに向かう。


まさか今日はもう海斗こねーよなぁ……


気が向いたら読んでみてください。

カクヨムにも同じ話をのせてます。

よろしくお願いします。


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